すきなものたち。

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好きなもの、好きなこと、日々の出来事について語っています。

『フルートベール駅で』/ごくありふれた一日が、人生で最後の一日になりました。

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 実際に起きた事件ともとに、一人の青年の人生最後の一日を描きます。

 


フルートベール駅で [ マイケル・B.ジョーダン ]

 基本情報

監督:ライアン・クーグラー

出演:マイケル・B・ジョーダン

製作:2013年/アメリカ

 

『クリード チャンプを継ぐ男』のライアン・クーグラー監督作品。

『ロッキー』シリーズの続編にあたる同作品で主役アドニス(アポロ・クリードの息子

)を演じたマイケル・B・ジョーダンが、本作の主人公のオスカーを演じています。

 

本作はサンダンス映画祭でグランプリを獲得し、アメリカではわずか7館の公開から始ったものの、その後評判を呼び、全米で1063館に拡大され異例の大ヒットをした作品です。

 

 あらすじと感想など。

実話がもとになっています。

2009年1月1日、サンフランシスコのフルートベール駅で無抵抗のまま、警官に射殺された22歳の青年オスカー・グラントの、最後の一日を描いた作品。

 

殺されたオスカー。グラントとは、果たしてどんな青年だったのか。

 

刑務所に入っていたこともある。クスリもやる。遅刻して仕事を首になってしまうなど、至らない点もあったかもしれない。決して完璧な人間ではなかった。

 

けれども、3歳の娘を心から愛し、母の誕生日を忘れずに祝い、道端の野良犬にも優しくて、困っている人にも声をかける。

そんな心優しい青年でもありました。決して、射殺されて当然の極悪人ではなかったのです。

 

オスカーのごくありふれた1日。

 きっと明日もこんな日が続いてゆくと、信じていたはずの青年の人生がある日ぶっつりと銃弾によって終わらされてしまう残酷さ。

結末がわかっているからこそ、何気ないオスカーの1日が美しいものに感じられ、切なくなります。

 

クライマックス。

 駅でオスカーがトラブルに巻き込まれてしまってから悲しいラストまで、いつ破裂してもおかしくないほどにぎりぎりに張り詰め、緊迫した空気が満ち溢れた画面から目が離せず、事件が起きてしまった後の家族や仲間たちの怒りと悲しみに胸が切り裂かれそうになります。

 

映画では実際の事件の映像も使われていますが、両手に手錠をはめられたオスカーは、どう見ても警官に危害を加えることができる状態にはありませんでした。

また警官に身柄を拘束されるきっかけになったトラブルも、白人の男性から吹っかけられたもの。オスカー自身が起こしたものではありませんでした。

 

オスカーを撃った警官は逮捕されますが、殺人ではなく過失致死の罪でたった2年の懲役で。しかも11ヶ月で保釈されてしまったのだとか。

 

これがもし、逆だったら?

オスカーが白人だったら?警官が黒人だったら?

いったい、どうなっていたのでしょう?

深く考え込まされてしまいました。

 

この事件の後も警官による黒人の射殺事件がたびたび起きており、日本でもニュースがになります。

根深い差別問題がいまだ解消されることなく、残っているようです。

 


フルートベール駅で [ マイケル・B.ジョーダン ]

 

監督のライアン・クーグラーはこの作品が初の長編作品だったとか。

そうとは思えない完成度の高さでした。

クーグラーは『クリード チャンプを継ぐ男』もすばらしかったですし、今後、注目しておいかけてゆきたい監督です。

 

『クリード チャンプを継ぐ男』は、シルベスター・スタローンがアカデミー助演男優賞にノミネートされました。 (受賞はならず。)

 

ロッキーがアポロの息子クリードのトレーナーになる、というロッキーファンにはたまらない作品で、過去のシリーズのキャラクターがちょこっと登場したり、とロッキーシリーズへのリスペクトに溢れる素晴らしい作品でした!!

 


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ロッキー大好き♪


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