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【鬱映画】「気がめいる陰うつな映画」/鑑賞後どうしようもなく落ち込んでしまう。 英映画誌・TOTAL FILM選出30本+α

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今日はイギリスの映画誌「TOTAL FILM」が選んだ「気がめいる陰うつな映画30本」についてのお話です。

タイトルを観るだけでも気が滅入ってしまいそうな…、そんな重くて陰気な作品がずらりと並んでいます。

観て落ち込むとわかっていて、なぜこんなにも重い映画が大好物なのだろう?

ガツンとやられたい。放心状態になるほど打ちのめされたい願望が湧きあがってきて、この手の映画をつい手に取ってしまいます。

このリストには管理人が観ていない作品も含まれています。最後に、私が観て酷く落ち込んでしまった鬱映画を追加でご紹介しています。

長い記事なので気になる作品があれば、目次をクリックしてただければ、ジャンプします。

また、動画配信サービスで配信されている作品については、その旨の表記をしています。(※配信作品は変更になる場合があります)

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※個別記事がある場合はリンクを貼っていますが、リンク先はネタバレをしていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。

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目次

「レクイエム・フォー・ドリーム」(2000)

テレビを見るのが何より楽しみな中年未亡人サラは、ある日テレビ番組への出演依頼の電話を受け、お気に入りの赤いドレスでテレビへ出るためダイエットを始める。一方、息子のハリーは恋人マリオンとのささやかな夢を叶えたいと麻薬売買に手を染める。季節が変わり、赤いドレスが着られるようになったサラはダイエット薬の中毒に、麻薬の商売がうまくいかなくなったハリーとマリオンは自らがドラッグの常用者となっていた……。http://eiga.com/movie/1608/

監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ジャレッド・レト/ジェニファー・コネリー
製作:2000年/アメリカ

鑑賞済み。

この手のランキングでは常連の作品です。絶対に名前が出てきますよね。

気軽な気持ちで薬物に手を出して、人生が木端微塵に崩壊してしまう人々の姿を描かれます。

浅はかで子供みたいな夢だったかもしれないけれど、登場人物たちは皆それなりに人生に夢と希望を持っていたんです。

しかしドラッグによって身も心もぼろぼろになり、夢も希望もすべて崩れ去ってしまいます。ドラッグの恐ろしさを思い知らされます。

美しい女性が堕ちる先も、いかにも・・・という感じで、げんなりさせられます。

▽この種のランキングの常連です。

「ザ・ロード」(2009)

ほとんどの生物が死に絶え、文明が崩壊した近未来のアメリカを舞台に、父親と幼い一人息子が漂流する姿を描く。http://eiga.com/movie/55487/

監督:ジョン・ヒルコート
出演:ヴィゴ・モーテンセン/シャーリーズ・セロン
製作:2009年/アメリカ

鑑賞済み。

これもねぇ…、とっても気が滅入ります。

文明が崩壊し滅びに向かってゆくだけの世界で、人間性を失わずに「善き者」として生き延びようとする親子の姿を描いています。

動植物は育たず、食べるものがないので、生き延びた人間たちの中には当然ながら理性や良心を捨てて、生への欲望にのみ忠実になり、同類を食らう者たちが出てきます。

まあ、生き物の生存本能から考えると、ある意味まっとうとも言えるのかもしれません…。

一番恐ろしい敵は人間、、、という世界…。あなたはこの地獄のような世界の中で「善き者」でいられますか?

▽こちらに記事でも取り上げています。

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(2000)

アメリカの片田舎。チェコ移民のセルマは息子ジーンと2人暮らし。つつましい暮らしだが、隣人たちの友情に包まれ、生きがいであるミュージカルを楽しむ幸せな日々。しかし彼女には悲しい秘密があった。セルマは遺伝性の病で視力を失いつつあり、手術を受けない限りジーンも同じ運命を辿ることになるのだ……。http://eiga.com/movie/1044/

監督:ラース・フォン・トリアー
出演:ビョーク/カトリーヌ・ドヌーヴ/デヴィット・モース
製作:2000年/ドイツ・デンマーク

鑑賞済み。

私の人生での、ウツ映画ランキング堂々の1位の作品です。

もう、この映画を抜く作品は私の生涯で現れないと思っています。若くて感性が柔らかかったせいもあったのでしょう。とにかく、映画館で号泣しっぱなし。

映画が終わって、劇場を出ても号泣を止めることができず、そのような状態で電車に乗ることもできず…。

泣きながら街をさまよい歩いた思い出があります。帰宅してもビュークの歌声が脳裏から離れず、ショックで高熱を出して寝込みました…。

チェコからの移民でアメリカに暮らすセルマはミュージカルが大好きなシングルマザーで息子と二人でつましい生活を送っている。

セルマは先天性の病気で徐々に視力を失いつつあり、その病は息子に遺伝している。息子の視力を残すために、工場勤めと内職をしながら手術費用をコツコツ貯めていました。

愚かなほどに純粋な人間は、果たしてこの醜い世界で幸せになることができるのだろうか?

良かれと思ってしてきたことがすべて裏目に出てしまう。

どうしてここまでやらなくてはならないのか?母親ならばここまでしなくてはならないのか?

様々な疑問が頭に渦巻きました。果たしてこれを母の愛と呼んでいいのか。

あの日、私が流した涙は、母の愛に感動して流したものじゃない。ただ、ただ、ショックで、ものすごく苦しくなりました。

▽母の愛を描いた映画をピックアップ!

母の愛を描いた映画。包み込むような愛、深い愛。愛の形はさまざまです。

▽このテのランキングでは常連です。

「アンジェラの灰」(1999)

世界的大恐慌の1930年代。ニューヨークで出会って結婚したマラキ(ロバート・カーライル)とアンジェラ(エミリー・ワトソン)は5人の子供をもうけていたが、生活が貧しく、生まれたばかりの娘マーガレットの死を機に、一家で故郷アイルランドのリムリックへ戻ることに。小さな部屋を借りた彼らの生活は、仕事もないのにプライドだけは高い酒飲みのマラキのせいで一向に楽にならない。http://eiga.com/movie/42291/

監督:アラン・パーカー
出演:エミリー・ワトソン/ロバート・カーライル
製作:1999年/アメリカ・アイルランド

未鑑賞。

アイルランドからの移民の男女が出会って結婚して、子供にも恵まれるが、時代は世界恐慌の頃。

仕事もなく、一家は経済的にひどく困窮してしまう、というお話。

しかも、その貧乏度合いがハンパない感じらしい…。主演の二人は好きなので、観てみようかな。

「ミスト」(2007)

激しい嵐が過ぎ去った町に不気味な深い霧が立ち込め、住民たちは身動きが取れなくなってしまう。やがて霧の中に潜んだ正体不明の生物が彼らを襲いはじめ……。http://eiga.com/movie/53105/

監督:フランク・ダラボン
出演:トーマス・ジェーン/マーシャ・ゲイ・ハーデン
製作:2007年/アメリカ

鑑賞済み。

原作はスティーブン・キングです。

ある日、町が深い霧で覆われてしまい、その霧の中に何かいる…というお話。

「なに、この触手~。変なクモ出てきた~。」とB級映画のノリで観ていたら、ラストシーンでガツンときます。噂には聞いていましたが、言葉もなく呆然自失の状態になりました。頭が真っ白。灰になりました。

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▽こちらのリストにもピックアップ!常連です。

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「プレシャス」(2009年)

1987年のニューヨーク・ハーレムで、両親の虐待を受けながら希望のない日々を生きる黒人少女プレシャス。レイン先生に読み書きを習い、つたない文章で自分の心情を綴り始めたプレシャスは、ひたむきに人生の希望を見出していく。http://eiga.com/movie/55097/

監督:リー・ダニエルズ
出演:カボレイ・シディベ/モニーク/ポーラ・パットン
製作:2009年/アメリカ

未鑑賞。

最初の方、ちらっと見て、あまりに辛いので耐えられなくて止めました。

ニューヨーク、ハーレムで暮らす肥満の少女プレシャスがとある教師に出会って、希望を見出して新しい人生を歩んでいく。

プレシャスの生活環境が非常に過酷。性的な虐待を受けているので、見ていて気分のいい映画ではありません。

「日蔭のふたり」(1996)

大学進学を目指す青年ジュードは、アナベラという娘に誘惑され、妊娠を理由に結婚させられてしまう。だが当然その結婚はうまくいくはずもなく、すぐに破局。働きながら勉強を再開したジュードの前に、ある日いとこのスーが現れる。2人は激しい恋に落ちるが、彼らには過酷な運命が待ち受けていた……。http://eiga.com/movie/25006/

監督:マイケル・ウィンターボトム
出演:ケイト・ウィンスレット/クリストファー・エクルストン
製作:1996年/イギリス

鑑賞済み。

どうして、こんなことになってしまうんだろう?

終盤の「とあるシーン」で、魂を抜かれたように放心状態になりました。

主人公のふたりには悪意はないのです。自分自身の信念に従って生きようとした結果、まさか、という予想もしていなかった不幸な事態を引き起こしてしまいます。

主人公とヒロインの生き方に共感できるかは別問題として、彼らの生き方に対する代償はあまりに大きすぎました。

▽こちらの記事でも取り上げています。ケイト・ウィンスレットはコスチューム・プレイへの出演が多いので、「コルセット・ケイト」と呼ばれています。

【おすすめ映画】史劇・文芸作品などコスチューム・プレイが美しい映画。

「ドクトル・ジバゴ」(1965)

ボリス・パステルナークの小説を、「アラビアのロレンス」のロバート・ボルトが脚色、同じく「アラビアのロレンス」のデイヴィッド・リーンが監督した、ロシア革命を背景に1人の男の生涯を描いた文芸篇。http://eiga.com/movie/47209/

監督:デビット・リーン
出演:オマー・シャリフ/ジュリー・クリスティ
製作:1965年/アメリカ・イタリア

未鑑賞。

ロシア革命の頃に生きた医者ジバゴの波乱に満ちた人生を二人の女性への愛を通して描いた作品。

アカデミー賞5部門を受賞している名作で時間が3時間以上あります…。長い映画が苦手なので躊躇しています。

「ヴェラ・ドレイク」(2004)

1950年のロンドン。家族を愛する献身的な主婦ヴェラは非合法と知りながら、望まない妊娠をした女性たちの堕胎の手伝いをしていたが、通報されて裁判にかけられることになってしまう。http://eiga.com/movie/1731/

監督:マイク・リー
出演:イメルダ・スタウィントン
製作:2004年/イギリス・フランス・ニュージーランド

鑑賞済み。

ごくごく普通の妻であり、優しい母でもあった女性がどうして違法な中絶に手を染めたのか。お金目当てではなく、彼女にとっては純粋に「人助け」でした。

善意から引き起こされたものであっても事故は取り返しがつきませんが、中絶される胎児たちの父親の姿は一切見えません。

見えるのは望まない妊娠をしてしまい、苦悩する女性たちの哀しみと苦しみだけ。心身の傷を女性のみが負わなければならない現実がありました。

「ソフィーの選択」(1982)

第2次大戦後のニューヨークを舞台に、作家志望の青年の目を通して、アウシュビッツから生き延びたポーランド人女性ソフィーとユダヤ人の恋人の過酷な愛のドラマが綴られる。反ユダヤ主義の環境に育ちながらナチに人生を踏みにじられた女性をメリル・ストリープが熱演し、アカデミー賞主演女優賞を獲得。http://eiga.com/movie/18076/

監督:アラン・J・パクラ
出演:メリル・ストリープ/ケヴィン・クライン
製作:1982年/アメリカ

未鑑賞。

ホロコーストがテーマの映画。メリル・ストリープがアカデミー主演女優賞を受賞。

観たいと思いつつ、DVDにはなっていなくて見られなかったのですが。なんと、なるらしい。これは見ねばなりませんね。

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「リリア 4-ever(Lilja 4-Ever)」(2002/日本劇場未公開)

「ウィ・アー・ザ・ベスト!」(2013)が第26回東京国際映画祭で最高賞のサクラグランプリを受賞したルーカス・ムーディソン監督が、02年に手がけたクライムドラマ。「ウィ・アー・ザ・ベスト!」のサクラグランプリ受賞を記念し、北欧映画の特集企画「トーキョーノーザンライツフェスティバル2014」(14年2月8日~14日/ユーロスペース)で劇場上映。http://eiga.com/movie/79751/

監督:ルーカス・ムーディソン
出演:オクサナ・アキンシナ
製作:2002年/スウェーデン/デンマーク

鑑賞済み。

人身売買をテーマにした作品。

まだあどけなさの残る少女リリアが、親に捨てられた挙句に、恋人にだまされて売り飛ばされて、売春をさせられるという…。酷すぎるお話です。

『96時間』や『イースタン・プロミス』など人身売買をテーマにした作品はたくさんあります。リリアのような子は現実にたくさんいるんでしょうね…。

主人公リリアを演じた女優さんは『ボーン・スプレマシー』でネスキーの娘を演じていますね。偶然ですが、つい昨日『ボーン…』を観ていて気づきました。

関連「Taste of Cinema」が選んだ心がつぶれそうになる映画20本~

「ケス」(1969年)

母と兄と3人で暮らす15歳の少年ビリーは、ある日見つけたハヤブサの巣からヒナを持ち帰り、ケスと名付けて飼い始める。学校では教師からも同級生からもひどい扱いを受ける彼は、ケスと過ごす時間だけが唯一の楽しみとなっていく……。http://eiga.com/movie/11045/

監督:ケン・ローチ
出演:デヴィッド・ブラッドレイ/リン・ベリー
製作:1969年/イギリス

未鑑賞。

ヨークシャー地方の炭鉱町に暮らす少年ビリーは目立たない地味な少年。ある日、鷹を見つけて「ケス」を名づけて、飼育し始めるが…。

あらすじだけ見ると、鷹と少年の交流を描いたほほえましい作品なのかと思ってしまいそうですが、このリストに載ってくる時点で、そんな話じゃないってことですよね。

▼ケン・ローチ監督が引退を撤回して製作したパルムドール獲得の社会派ドラマ。こちらもかなり重いです…。

『わたしは、ダニエル・ブレイク』/私は人間だ。犬ではない。名匠ケン・ローチが作り上げたカンヌ映画祭パルムドール受賞作。【ネタバレあり】 

「エレファント・マン」(1980)

見世物小屋で“エレファント・マン”として暮らしていた青年ジョンの元に、ある日外科医のトリーブスという男が現れる。ジョンの特異な容姿に興味を持ったトリーブスは、彼を研究材料にするため、自分が勤める病院に連れ帰ることに。こうしてジョンとトリーブスの交流が始まるが……。http://eiga.com/movie/6078/

監督:デビッド・リンチ
出演:ジョン・ハート/アンソニー・ホプキンス/アン・バンクロフト
製作:1980年/イギリス・アメリカ

鑑賞済み。

19世紀のイギリス。生まれつきの奇形で、「エレファントマン」として見世物小屋で見世物にされていた青年ジョン・メリックの物語。

私にとってはそれほど陰うつな話でもなかった気がするのですが、好きな作品です。

関連【おすすめ伝記映画】実在の人物の半生を描いた名作映画25選。アカデミー賞受賞作品も多数。 

「風が吹くとき」(1986)

「スノーマン」で知られるレイモンド・ブリッグズの絵本を原作に、“核戦争”の恐怖を描いた1987年の名作アニメのデジタルリマスター版。イギリスの片田舎で平穏に暮らすジムとヒルダの老夫婦派、近く始まるという核戦争に備えて家を核シェルターへと改造するが、ラジオが敵国の攻撃を伝えた数分後、凄まじい爆風に襲われ……。http://eiga.com/movie/53768/

監督:ジミー・T・ムラカミ
製作:1986年/イギリス

未鑑賞。

アニメーション映画。絵は微笑ましい雰囲気がありますが、テーマは核戦争…。

「ホテル・ルワンダ」(2004)

94年、アフリカのルワンダで民族間の対立が大虐殺に発展し、100日間で100万人もの人々が惨殺さる中、ルワンダの高級ホテルに勤めていた一人の男がホテルに1200人もの人々をかくまってその命を守り抜いた。この実話を「父の祈りを」でアイルランド紛争を描いた脚本家テリー・ジョージが映画化。http://eiga.com/movie/1868/

監督:テリー・ジョージ
出演:ドン・チードル/ソフィー・オコネドー
製作:2004年/南アフリカ・イタリア・イギリス

鑑賞済み。

1994年にルワンダで起きたルワンダ虐殺を描いた作品。

昨日まで隣に住んでいた住民同士が殺し合う、という残酷な、しかし本当に起きた出来事を描いています。

関連【おすすめ伝記映画】実在の人物の半生を描いた名作映画25選。アカデミー賞受賞作品も多数。

なぜ、民族が異なるというだけで、つい最近までよき隣人であり、よき友人であった者同士が殺しあわねばならないのか。日本に住んでいると想像もつかないような世界ですが、これが現実なのです。

 

「レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで」(2008)

 

「タイタニック」(97)のレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが11年ぶりに共演し、ある夫婦の夢や葛藤を描いた人間ドラマ。1950年代アメリカ・コネチカット。郊外の閑静な住宅街に暮らし、子供にも恵まれた理想の夫婦フランクとエイプリル。しかし、2人はマンネリ化する日々に不満を募らせて、次第に溝を深めていく……。http://eiga.com/movie/53934/

監督:サム・メンデス
出演:レオナルド・ディカプリオ/ケイト・ウィンスレット
製作:2008年/アメリカ・イギリス

鑑賞済み。

『タイタニック』以来になるレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの共演で話題になりました。

しかし、『タイタニック』のようなロマンチックなラブストーリーを想像して観た人がいたら、打ちのめされたことでしょう…。

一見、幸せな要素を全て持ち合わせているような夫婦。しかし、めぐまれた生活を送りながらどこか閉塞感を抱いていて、それを打破したいと思っているが、なかなかうまくいかない。

そんなに多くを望まなくても、平凡でも穏やかな人生、それでいいじゃないの…と見てる方は思うのですが、若い夫婦が人生の落としどころが見つけられないまま、悲劇的な結末に向かってゆきます。

昔の歌の歌詞にもありますが、何でもないようなことが幸せだったとわかるのは、それをなくした時なのですね…。

「火垂るの墓」(1988)

終戦近い神戸は連日、B29の空襲に見舞われていた。幼い兄妹・清太と節子は混乱のさなか、母と別れ別れになった。清太が非常時の集合場所である国民学校へ駆けつけると、母はすでに危篤状態で間もなく息絶えてしまった。家を焼け出された兄妹は遠縁に当たる未亡人宅に身を寄せた。http://eiga.com/movie/39423/

監督:高畑勲
製作:1988年/日本

鑑賞済み。

夏になると必ずテレビで放送されますね。戦争の悲劇を描いたジブリ映画の名作。

幼い兄と妹が身を寄せ合って生きていく姿は胸が締め付けられ、訪れる悲劇的な結末に何度観ても毎回号泣です。

どうして我慢しておばさんのところにいられなかったのかなぁ…。たしかにおばさんはきつい性格だったけど、改めて考えるとさほど間違ったことは言ってないんですよね。

 

この映画を観るとサクマドロップスが食べたくなります。

「砂と霧の家」(2003)

亡き父が残した海辺の一軒家に住んでいる女性キャシー・ニコロ(ジェニファー・コネリー)。結婚生活に失敗し、夫に去られた彼女は、仕事もなく一人ぼっちで失意の日々を送っている。遠くに住んでいる母にはそのことを言えず、「幸せにしている」と電話で嘘をつくキャシー。そんなとき、たった数万円程度の税金未払いから、家を差し押さえられてしまう。http://eiga.com/movie/52379/

監督:バディム・パールマン
出演:ジェニファー・コネリー/ベン・キングスレー
製作:2003年/アメリカ

ベン・キングスレーとその妻を演じた女優さんがそれぞれオスカーにノミネート。

鑑賞済み。

1軒の美しい家を巡って悲劇が起きます。

行政の手違いで自宅を競売にかけられた女性がその家を取り戻そうとしたとき、家はすでに新しい所有者のものになっていました。

元の所有者にも新しい所有者にもそれぞれ譲れない事情があり、両者の想いが対立、交錯し、終盤で予想もつかなかった悲劇が起こります。

両者の言い分も理解できるし、双方が決して悪人ではないので、ただ、ただ心が痛いです。

▽この種のランキングの常連です。

関連『信じられないほど絶望的な結末を迎える映画32本(米サイト選出)』

関連『人間不信になる/絶望する映画25本(米サイトBuzzFeed選出)』

「Scum(スカム)」(1979/日本未公開)

970年代末のイギリスを舞台に、当時の少年院の暴力的な支配システムの実態を暴いたドラマ。とある少年院に収容された青年カーリンは、看守や囚人たちからの理由なき暴力にさらされながらも、その閉ざされた世界で生きのびる方法を見出していく。もとは77年にテレビ映画として製作されたが、容赦ない暴力描写と体制批判が原因で放送禁止となり、2年後の79年にほぼ同じスタッフ&キャストで劇場用映画としてセルフリメイクされた。http://eiga.com/movie/80592/

監督:アラン・クラーク
出演:レイ・ウィンストン
製作:1979年/イギリス

未鑑賞。

舞台は少年院。タイトルのスカムは「クズ」という意味。「拷問エディション」というサブタイトルがさらに危ういですね。

嫌な予感しかしないタイトルなのですが、その予感は間違いなさそうです。

暴行、虐待、差別…。少年院の実態をリアルに映画いた問題作で、そのタイトルの通り、人間のクズたちが織り成す絶望的なストーリー。

本国イギリスでも大変な物議をかもした衝撃のドラマです。

 

「ナイロビの蜂」(2005)

アフリカで暮らす英国外務省一等書記官ジャスティンと妻テッサ。だがある日、テッサが謎の死を遂げ、ジャスティンはその原因を追求していく中で、彼女がその信念のために巨大な陰謀に巻き込まれていたこと、そして彼女の真実の愛を知る。http://eiga.com/movie/1130/

監督:フェルナンド・メイレレス
出演:レイフ・ファインズ/レイチェル・ワイズ
製作:2005年/イギリス・アメリカ・ドイツ・中国

レイチェル・ワイズが2005年アカデミー助演女優賞を受賞。

鑑賞済み。

妻を殺されたイギリス人外交官の男が、その死の背後にある製薬会社の陰謀を突き止めるミステリー。

シリアスなミステリーで見ごたえ十分の作品だったけど、さほど陰うつという印象はなかったです。

なぜ妻は死んだのか?その謎が明らかにされていく過程を重厚に描きます。

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「黄色い老犬」(1957)

テキサス州で農場を営むコーツ一家。ある日彼らは、畑を荒らしに来た老犬を末子アーリスの遊び相手として飼うことにする。イエラーと名付けられた老犬とアーリス少年は次第に心を通わせ始め、老犬は一家にとってかけがえのない存在になっていく。ところが、イエラーの本当の飼い主の男性が現れ……。http://eiga.com/movie/8824/

監督:ロバート・スティーブンソン
出演:ドロシー・マクガイア/フェス・パーカー
製作:1957年/アメリカ

未鑑賞。

畑を荒らす老犬を子供の遊び相手として飼うことになり、一家の息子にとってかけがえのない存在になってゆくのですが、その犬が狂犬病にかかってしまい…。

狂犬病に罹った犬を、そのままにしておくわけにはいきませんもんね…。まだまだ予防接種も一般的でなかった時代なのでしょう。

ではどうするか…。想像するだけで切りつけられるようです。

「動物と子供」この組み合わせの作品はほのぼのさせられることが多いですが、悪い方に事態が転がると辛くなります。

「ミリオンダラー・ベイビー」(2004)

ロサンゼルスの寂れたボクシングジムの門を叩いた田舎育ちのマギー。ジムのオーナー兼トレーナーのフランキーは彼女を拒んでいたが、彼女の真剣さに打たれ、彼女のトレーナーとなる。お互いに父娘の関係をなくしている2人は、激しいトレーニングの中で人間的に歩み寄っていく。http://eiga.com/movie/1538/

監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド/ヒラリー・スワンク/モーガン・フリーマン
製作:2004年/アメリカ

第77回アカデミー賞作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞を受賞。脚本は『クラッシュ』のポール・ハギス。(本作では脚色賞にノミネート)

鑑賞済み。

あー、これは大好きな作品です。

家族に愛されなかった女性と、家族と疎遠になってしまっている老いた男がボクシングを通じて不器用ながらも信頼関係を築いてゆく。

というのが前半。後半のギャップがすごい。

前半は親子のような二人の関係とサクセス・ストーリーに爽快感さえ感じさせるのですが、ある出来事が起こった後は…。

マギーの家族がキツすぎて、辛い…。

結末には賛否両論があったらしいですが、私は好き。難しい問題ではありますが、当人の気持ちを尊重したいと思います。

あの行動は心からマギーを想っての行動だったと思うし、本人も望んでいたわけだし、もうああするしかなかったんじゃないかと思う。

「キリング・フィールド」(1984)

戦火にさらされた70年代カンボジアを舞台に、アメリカ人ジャーナリストと現地人助手との友情、そして流血と恐怖の戦場をリアルに描く。http://eiga.com/movie/43860/

監督:ローランド・ジョフィ
出演:サム・ウォーターストン/ハイン・S・ニョール
製作:1984年/イギリス

1984年度のアカデミー賞で助演男優賞、編集賞、撮影賞を受賞。

未鑑賞。

カンボジア内戦での虐殺などがテーマの作品。

戦争ものは人間の残酷さ、醜さが浮き彫りにされるので観ていて辛くなる作品が多いですね…。

本作で現地の元新聞記者を演じ、オスカーを獲得したハイン・S・ニョールはカンボジア出身の医師で実際に4年間強制労働に従事させられた経験を持つ。演技の経験はなかったそうです。

▽こちらでも取り上げています。

関連『人間不信になる/絶望する映画25本(米サイトBuzzFeed選出)』

「パッション」(2004)

人間イエス・キリストの死までの最後の12時間を写実的に描く問題作。メル・ギブソンが構想12年、製作費2500万ドルには私財を投じ、イタリアのチネチッタ・スタジオで撮影して完成。公開の可否を巡って長期に渡りキリスト教団体等との論争が繰り広げられたが、公開した途端に驚異の大ヒットを記録。観客には死者や警察に自首する犯罪者なども出現した。http://eiga.com/movie/1589/

監督:メル・ギブソン
出演:ジム・カヴィーゼル/モニカ・ベルッチ
製作:2004年/アメリカ

鑑賞済み。

キリストが処刑されるまでの24時間を描いた問題作。

イエスへの拷問シーン、磔にされるシーンは残酷極まりなく、私はキリスト教徒ではないが観ていて非常に重い気分になった。

あまりに凄惨な描写に、この映画を鑑賞した女性が心臓まひで亡くなる事故もありました…。

2016年6月現在、イエスの復活を描く続編製作の話が進んでいるようです。観たいような、観たくないような…。

「カッコーの巣の上で」(1975)

刑務所の強制労働から逃れるため精神異常を装い、精神病院に入ったマクマーフィは、絶対的な管理体制をしくラチェット婦長のやり方に反発を覚える。マクマーフィは、管理されることに慣れ、無気力になっていた入院患者たちに生きる希望と活力を与えようとするが……。http://eiga.com/movie/43356/

監督:ミロス・フォアマン
出演:ジャック・ニコルソン
製作:1975年/アメリカ

第48回アカデミー賞、作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞と主要5部門を独占。プロデューサーを務めたのが、マイケル・ダグラスです。

鑑賞済み。

アメリカン・ニューシネマの傑作。

2012年の「Total Film」誌が選んだ「映画史に残る演技ベスト200」とういランキングがあるのですが、この映画でのジャック・ニコルソンの演技が一位だそうです。

確かに、ものすごい演技です。

舞台は精神病院。刑務所からの逃れるために詐病によって入院してきた男が、患者を抑圧し支配しようとする病院側の体制に反発してゆくというストーリー。

患者たちを力で押さえつけようとする看護師長ラチェッドが非常に怖いのですが、ジャック・ニコルソン演じる主人公も「どうなの?」って眉をひそめたくなる人間なのです…。

だからって虐待していいわけじゃないし、人間性は尊重すべきなのですが、ああいう患者が居たら看護師だって大変だろうなぁとか、いろいろ考えさせられました。

何とも後味の悪い結末が待っています。

「カッコーの巣」というのは元々の由来はマザーグースの「カッコウの巣の上に」ですが、「精神病院」の蔑称の一つでもあります。

関連『信じられないほど絶望的な結末を迎える映画』

「Dead Man’s Shoes」(2004/日本未公開)

監督:シェーン・メドウズ
出演:パディ・コンシダイン
製作:2004年/イギリス

未鑑賞。

日本ではDVDにもなっていないようです。

数年の兵役を終えて故郷に帰って来た男が、弟をリンチしたチンピラ集団に復讐するお話。

ドキュメンタリータッチで緊迫感あふれる、後味の悪いストーリーらしいのですが、詳細はよくわかりませんでした。

輸入DVDで買って観ることはできるらしいですが、私はよく英語がわかりませんので、諦めました^^;

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「叫びとささやき」(1972)

前世紀末のスウェーデンの大邸宅を舞台に、四人の女性たちの時間の流れの中で各人の心底にひそむ愛、孤独、性、死の断片をえぐる。http://eiga.com/movie/44762/

監督:イングマール・ベルイマン
出演:イングリッド・チューリン/ハリエット・アンデルセン/リヴ・ウルマン
製作:1973年/スウェーデン

未鑑賞。

上流階級の三姉妹のうち、次女が病で死を迎えようとしており、その病床に付き添う家族たちの人間関係の相克を描いた作品。

おぞましくて、そら恐ろしい作品らしい。

「チャイナタウン」(1974)

 アメリカ西海岸最大の近代都市としての様相をととのえつつあった1930年代のロサンゼルスを舞台に、政治的陰謀に巻き込まれた私立探偵の活躍を描く。http://eiga.com/movie/46742/

監督:ロマン・ポランスキー
出演:ジャック・ニコルソン/フェイ・ダナウェイ
製作:1974年/アメリカ

鑑賞済み。

私立探偵のジェイクが受けた浮気調査の依頼が、やがて大きな利権の絡んだ疑惑へと発展してゆくミステリー。

ジャック・ニコルソン演じる主人公ジェイクの鼻がスパッとやられるシーンと、終盤のノア・クロスの異常さが強く印象に残っている。

抗っても抗いきれなかった運命への、どうしようもない無力感にさいなまれる結末です。

関連『信じられないほど絶望的な結末を迎える映画32本(米サイト選出)』

「リービング・ラスベガス」(1995)

ベン(ニコラス・ケイジ)はハリウッドの脚本家だったが、酒浸りの生活でクビになった。妻子も家を出て、彼はラスベガスで死ぬまで酒を飲み続けようと決める。ベガスに着いたベンは、さびれたモーテルの一室に滞在し、ある夜、街で娼婦のサラ(エリザベス・シュー)と出会う。http://eiga.com/movie/50629/

監督:マイク・フィッギス
出演:ニコラス・ケイジ(アカデミー主演男優賞)/エリザベス・シュー
製作:1995年/アメリカ・イギリス・フランス

鑑賞済み。

ラスベガスを舞台に、娼婦とアルコール依存症の男の愛を描いた作品。

あまりにもどうしようもない話なので、初めて観た時は1週間ほど、落ち込んだ気分が続いた。

地べたを這いつくばるような、絶望と屈辱にまみれた生活を送ってきた娼婦をエリザベス・シューが演じている。

恋人に暴力を振るわれるわ、客にレイプされるわ…。さんざんな人生なのですが、そんな彼女が愛したのが、酒で家族も仕事も失って死ぬまで酒を飲み続けると決めてラスベガスにやってきた男。

これもまたどうしようもない男なのですが、それでも深く愛さずにはいられなかったのは、心の奥底に通じる何かを見つけてしまったのでしょう…。

人間の業の深さも感じる作品でした。

関連「Taste of Cinema」が選んだ心がつぶれそうになる映画20本

「縞模様のパジャマの少年」(2008)

第2次世界大戦下のドイツ、ユダヤ人強制収容所の指揮官を父に持つ少年ブルーノはある日、有刺鉄線で囲まれた風変わりな農場を見つける。そこで縞模様のパシャマを着た少年シュムエルに出会い、次第に心を通わせていくが……。http://eiga.com/movie/54252/

監督:マーク・ハーマン
出演: エイサ・バターフィールド/デヴィット・シューリス/ヴェラ・ファーミガ
製作:2008年/アメリカ・イギリス

鑑賞済み。

テーマはナチスによるホロコースト。

父親がSS(ナチス親衛隊)という少年が見知らぬ土地に家族で引っ越してくるのですが、少し離れた場所に人がたくさん集まっているとある施設を見つけます。

そこで縞模様のパジャマの少年と知り合って、仲良くなるのですが…。

実はその施設はユダヤ人の強制収容所、縞模様の服はパジャマじゃなくて囚人服なのでした。

縞模様のパジャマの少年に頼まれて姿の見えない父親を探すために、自分もパジャマを着て施設の中に紛れ込んだ主人公は…。

うわー、という結末…。

後味が悪すぎて、ため息しか出ません。

以上、英映画誌TOTAL FILMによる「気がめいる陰うつな映画30本」(後半)でした。

関連その他の『鬱になる映画』

以下は管理人が独自に選んだ『鬱映画』です。随時追記。

『父の秘密』

妻ルシアを交通事故で失った喪失感から抜け出せないロベルトと娘のアレハンドラは、新しい土地でやり直すためメキシコシティへ引っ越してくるが、2人は心の傷を直視することができず、他愛ない言葉を交すだけの関係になっていく。アレハンドラは新しい学校で友だちもでき、楽しく過ごし始めるが、酔った勢いで関係を持った男子生徒に行為を盗撮されたことをきっかけに、いじめの標的になってしまう。父親にいじめを相談できないアレハンドラは、ある日突然姿を消してしまう。http://eiga.com/movie/78997/

監督:ミシェル・フランコ
出演:テッサ・イア/エルメン・メンドーサ
製作:2012年/メキシコ

母を亡くし、父と二人暮らしとなった少女が転校先の学校で壮絶ないじめを受けます。その事実を知ったとき、父が取った行動は…。

少女が受けるいじめがあまりに陰惨、「いじめ」などと呼ぶのは生易しすぎるひどい仕打ちで、少女の心と体は切り裂かれます。

ラストまで一切希望がないのですが、この映画の結末の先に訪れるもの、描かれなかった未来を思うとさらに鬱になります。

ネタバレ『父の秘密』/喪失と暴力の先に光はあるのだろうか。

『ある子供』

20歳の青年ブリュノ(ジェレミー・レニエ)と18歳の恋人ソニア(デボラ・フランソワ)の間に子供が産まれる。ブリュノは手下のように使っている少年スティーヴ(ジェレミー・スガール)たちと共に盗みを働き、盗品を売った金でその日暮らしをしている身だ。真面目に働いて欲しいと彼にソニアは頼むが、ブリュノにその気はなく、職業斡旋所に並ぶ列から離れ、なんと子供を金で売ってしまう。http://eiga.com/movie/52798/

監督:ジャン・ピエール&リュック・ダルデンヌ
出演:ジェレミー・レニエ/デボラ・フランソワ
製作:2005年/ベルギー・フランス

若いカップルに男の赤ちゃんが産まれたが、定職もなくケチな窃盗でわずかな金を稼ぐしかできない父親は赤ん坊を…。

ダルデンヌ兄弟作品でクズ男を演じ続けるジェレミー・レニエが本作でも見事なクズっぷりを披露。(『『午後8時の訪問者』『ロルナの祈り』

親としての自覚のなさ。大人としての最低限度の責任感や常識さえも持ち合わせていない人間が子供を作れてしまうという現実にげんなりさせられます。父親の赤ん坊に対する仕打ちは許しがたい。

「貧困が連鎖」によって、本作で描かれた様な父親が量産されていく否定できない現実にも打ちのめされます。

ネタバレ『ある子供』/親になるということ。

『偽りなき者』

親友テオの娘クララの作り話がもとで変質者の烙印を押されたルーカスは、身の潔白を証明しようとするが誰も耳を傾けてくれず、仕事も親友もすべてを失ってしまう。周囲から向けられる侮蔑や憎悪の眼差しが日に日に増していくなか、それでもルーカスは無実を訴え続けるが……。http://eiga.com/movie/77778/

監督:トマス・ウィンターベア
出演:マッツ・ミケルセン/トマス・ボー・ラーセン
製作:2012年/デンマーク

幼い少女がついた悪意のない嘘が、一人の男の人生を狂わせ、男は街中の人々から激しい憎悪を向けられることになる。

まるで中世の魔女狩りのように集団心理からヒステリックに男を責め、排除し、迫害を続ける住民たち。しかし、もしかしたら自分も住民の側に立ってしまうかもしれない。そう思わせるリアルさがあります。

ここまで壊されてしまった人生を果たして男は取り戻すことはできるのか?何とも言えない後味の悪さと不穏な余韻が残る作品です。

ネタバレ『偽りなき者』/少女の嘘が一人の男の人生を狂わせる。

『わたしは、ダニエル・ブレイク』

イギリス北東部ニューカッスルで大工として働くダニエル・ブレイク。心臓に病を患ったダニエルは、医者から仕事を止められ、国からの援助を受けようとしたが、複雑な制度のため満足な援助を受けることができないでいた。シングルマザーのケイティと2人の子どもの家族を助けたことから、ケイティの家族と絆を深めていくダニエル。しかし、そんなダニエルとケイティたちは、厳しい現実によって追い詰められていく。http://eiga.com/movie/85997/

監督:ケン・ローチ
出演:デイブ・ジョーンズ/ヘイリー・スクワイアーズ
製作:2016年/イギリス・フランス・ベルギー

心臓を患い、仕事ができなくなってしまったダニエル・ブレイクはイギリスの複雑な福祉制度のはざまに落ち込んでしまい、必要なサポートが受けられず追いつめられていく。

これは決して作り事ではなく、実際に今イギリスで起きていること。本当に助けが必要な人に支援が行き渡らず、孤立し、貧困に飲み込まれていく様子は、決して他人事とは思えない切実さがある。

ダニエルと絆を深めていくシングルマザー、ケイティの困窮ぶりも凄まじく、ケイティが取った「とある行動」で言葉を失うことでしょう。

ネタバレ『わたしは、ダニエル・ブレイク』/私は人間だ。犬ではない。

『マグダレンの祈り』

1964年、アイルランドのダブリン。従兄弟にレイプされたマーガレット(アンヌ・マリー・ダフ)、孤児院の少年たちの人気の的だったバーナデット(ノーラ・ジェーン・ヌーン)、未婚のまま出産したローズ(ドロシー・ダフィ)の3人は、ふしだらな罪深い女と見なされ、マグダレン修道院に収容される。http://eiga.com/movie/51993/

監督:ピーター・ミュラン
出演:ノラ・ジェーン・ヌーン/アンヌ・マリー・ダフ
製作:2002年/イギリス・アイルランド

「ふしだら」とされる女性たちを収容するマグダレン修道院を舞台に、自由を奪われ過酷な生活を送る女性たちの姿を描く。

これが実話だと知ったとき、吐き気がした。

「ふしだら」とされる女性たち。それはレイプされた少女、美しさゆえに男性から人気のあった女性、未婚で出産した女性など。なぜそれが罪なのか?と怒りを覚えるような「罪」でふしだらと烙印を押されてしまった人々。彼女たちに人権はないのです。

ベネチア映画祭でグランプリ受賞。

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