すきなものたち。

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好きなもの、好きなこと、日々の出来事について語っています。

『軍師官兵衛』第45話「秀吉の最期」

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2回目の朝鮮攻めの総大将は、なんとわずか16歳の小早川秀秋

前回の朝鮮攻めよりもなお、状況が悪く、大義のない戦いに兵たち士気も低く、不満もつのるばかりの状況だった。

 

熊之助の死、いとの心

 

その頃、日本では姿の見えなくなっていた如水の次男である熊之助の悲しい知らせがもたらされた。母里太兵衛の息子を伴って、朝鮮行きの船にこっそりと乗り込み、その船が転覆してしまったのだった。

自分に戦に行き、父や兄のように武功を立てたい。そんな思いからだった。

 

熊之助は実は生きてるんじゃないかと、奇跡の生還をちょっと期待していたのですが、そんなことはありませんでした。

長政が生まれてから、なかなか第二子が授からなくて、如水の妻、光(てる)も悩んでいて、ようやく授かった男の子だったのです。

 

朝鮮で死の知らせを聞いた太兵衛が、自分だって悲しいのに如水に土下座をして詫びるシーンが印象的でした。

「息子がついていながら。」って。

でも、無理に連れ出したのは熊之助の方なんだよね…。

 

で、長政の妻、いとは…。

家を出てゆく熊之助を見ながら、意図に気付かずにそのまま行かせてしまったことで、熊之助の死は自分の責任だとひどく自分を責めていました。

そして婚姻から14年目にしてようやく授かった子供が、女子であったこともまた、いとを追い詰めていました。

明るく勝気だったいとが別人のように、変わってしまいます…。

 

いとは秀吉の家臣である蜂須賀小六の娘で、演じているのは『とと姉ちゃん』でヒロインを演じている高畑充希さんです^^

 

秀頼を頼む。

 

大阪城では秀吉は徳川家康と縁側で話し込んでいた。

先日行われた、華やかな醍醐の花見を振り返りながら、秀吉は自身の死後のことを心配する。

 

「儂が死んだらこの世はどうなることだろうか。」という秀吉に、家康は、自分は何が起ころうとも秀吉を盛り立てていくつもりであり、豊臣は盤石だと言う。

 

秀吉はそんな家康に「秀頼のこと、豊臣のことをお頼み申す。」と繰り返し頼み、家康はそれに対し「それがしができるかぎりのことをいたします。おまかせください。」と。

 

その様子を茶々と三成がじっと見ている。二人とも徳川家康を信用してはいない。

そして家康を信用できずにいるのは秀吉も同じこと。

 

「心配じゃ、心配じゃ、あやつはたぬきじゃ。先はどうなるかわかったものではない。」

 

信長の死後、自分も天下を奪い取ったのだから、自分が死んだ後に同じように天下を奪おうとするものが出てきても当然のこと。

 

秀吉は不安でたまらず、官兵衛を呼べ!と。

しかし、如水は朝鮮。秀吉は如水が今、どこにいるかも把握できないほど、記憶があいまいになってきている様子。

 

そして如水は朝鮮から呼び戻されることになるのだが、この頃から秀吉は床に臥しがちになった。

 

如水と秀吉、今生の別れ。

 

朝鮮から帰国した如水は、秀吉に会うために登城する。

秀吉は夢とうつつが混ざったような、意識が混濁したような状態にあり、高松城の水攻めの戦のことを夢見ていた。

 

秀吉は、本能寺の変の知らせを受け取った夜のことを思い出す。

 

「幸運が開けましたぞ。」

 

あの時の、如水の言葉がなければ、自分は天下人になれなかったかもしれない。秀吉はそう語るのであった。

 

秀吉は床で信長への想いを語り、そして如水に言うのだった。

 

「お主は先の先まで見抜いておった。儂は天下が欲しかった。そのために多くのものを殺してきて、毎晩、皆が儂の夢に出てくる。」

「この儂は間違っていたと思うか。」

 

如水は「間違っていない」とも「間違っていた」とも答えることなく、ただ、

「信長公に拘りすぎた。」と言うのみだった。

 

「豊臣家の天下をゆるぎないものにするためには仕方なかった。」とまるで言い訳するようなこと言った秀吉は、如水の手を「秀頼を、豊臣を頼む。」とすがるように言う。

 

しかし、如水はそれには答えず、握り締めた秀吉の手をそっと放した。

 

「断ると申すか。秀頼ではいかんと申すか!」

睨み付ける秀吉に対し、如水はその顔をじっと見つめながら、こう言った。

 

「天下とはその器たるべきものが治めるべきと存じます。」

 

如水は、だから秀頼に天下人にするために、邪魔になる者をすべて排除しようとするのは間違いだと、そう最後に言いたかったのかもしれない。

もしも秀頼が天下人の器があれば、いずれそうなるかもしれないし、そうはならないかもしれない。天下は万民のためにあり、己の欲のために思うがままになるものではない、と。

 

しかし、秀吉には如水の想いは最後まで伝わらなかった。

 

「お主、天下を狙っておるな。豊臣を滅ぼすつもりか。」

 

秀吉には話が通じない。その時の如水の顔には失望の色が浮かび、まるで秀吉を憐れんでいるようにも見えた。かつて自分を魅了し、天下を取らせたいと願った頃の光り輝く魅力を持った秀吉が脳裏に浮かんでいたかもしれない。

 

「お主ほどの男がなぜ天下を狙わん。」

「某はただ、殿下のことで世の乱れを治めたかっただけでございます。」

 

そういって、如水は涙を流した。

止められなかった自分を責めていたのかもしれない。

 

秀吉は頬に触れる。

「官兵衛はかわらんのう。いつまでたってもお人よしじゃ。」

 

官兵衛は秀吉の目を見ることはなく、うつむいたままだった。

 

「すまなかった。お前の思うような天下人にはなれなかった。すまなかった。」

 

秀吉は涙を流しながら、如水に謝罪の言葉を述べた。(鼻水がすごいです…。)

 

立ち去ろうとしていた官兵衛は、その言葉に足を止め、

 

「殿下長らく、軍師としてお使いいただき、ありがとうございました。」

秀吉に向かって、深々と頭を下げた。

 

「官兵衛、さらばじゃ。」そう言う秀吉の言葉にも、後姿にもかつての力はもうなかった。

 

秀吉の元を去り、大阪城の廊下で、如水は泣き崩れた。

それが秀吉と如水の永遠の別れでした。

 

官兵衛が切なかったなぁ…。

出会った頃は秀吉に心酔してて、秀吉に天下を取らせるために必死に働いてきて。

でもだんだんと秀吉は三成をそばに置き、不信を抱かれるようになって、官兵衛は遠ざけられて。

常軌を逸してゆく秀吉をいさめることもできず、自分の命が危ぶまれるような状況にまでなって、本当に辛かっただろうなぁ…。官兵衛が号泣するシーンで一緒に泣きました・

 

そして秀吉は62歳で亡くなります。

 

家康始動、そして如水は…。

 

いよいよ事態は動き始めます。

 

秀吉死去の知らせを知った家康はいよいよ天下取りに動き出す。

 

「太閤殿下は英雄であった。己の死んだ後のことをもっと考えておくべきだった。」

そして、いつも半分閉じかかっている右目を、初めて見開く。

 

そうそう、なぜかこのドラマの家康は右目が半分閉じかかっているのですよ。

まだまだ本気じゃないですよ、本心じゃないですよっていう意味なのかなぁってふと思ったり。

天地人』で松方弘樹さんが演じた徳川家康には頭頂部のなぞの「こぶ」がありましたし。

役者さんもそれぞれ、いろいろ趣向を凝らして自分だけの「家康」を演じているらしい。

 

 

茶々も不安です。

絶大な権力を誇った秀吉はもういません。自分の立場も今までのようにはいかないかもしれない。そして何より愛する息子、秀頼のことも不安です。

戦国の世に生まれ、二度の落城を経験し、両親ともに戦で亡くし、嫡男たる兄が殺されるのも経験しました。

茶々は乱世の恐ろしさを、身に染みて知っています。

 

「徳川は得体がしれぬ。」と不安に駆られる茶々を、三成は命に代えても守ると誓うのだった。

 

中津に戻っていた官兵衛は、「忙しくなるぞ。天下は再び乱れる。」善助にそう語った。

 

何か考えていそうな如水の様子が気になる終わり方でした^^