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好きなもの、好きなこと、日々の出来事について語っています。

『人生スイッチ』6つのショート・ストーリーからなるブラック・コメディ。

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6つのショート・ストーリーからなるブラック・コメディです。 

 

 


人生スイッチ 【DVD】

基本情報

監督:ダミアン・ジフロン

出演:リカルド・ダリン/オスカル・マルティネス/エリカ・リバス

製作:2014年/アルゼンチン・スペイン

 

第87回アカデミー賞外国語映画賞にノミネート。(受賞はポーランドの『イーダ』)

 

笑うよりも、驚きの方が強い。

コメディとはいえ、コメディ要素よりもブラック要素の方がずっと大きくて、あまりに過激で、不謹慎すぎて、面白んだけど、これ、いいの?笑っていいの??っていう雰囲気ありました。

 

登場人物たちの怒りのスイッチが押された瞬間に、暴走に暴走を重ねて、物事がとんでもない方向に転がってゆきます。6つのお話はそれぞれ独立しており、一切関係がないのですが、それぞれ、ブラックな刺激にクラクラさせられること間違いなしの面白い映画でした。

 

以下は、完全にネタバレしています!

オチを知ってしまうとあまり面白くないので、要注意!

 

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おかえし

 

とある女性が飛行機に乗って、たまたま隣り合わせた男性と話をしていたら、共通の知人「パステルナーク」がいることが発覚。とすると、さらに「パステルナーク」の恩師、同級生等々、次から次へとパステルナークと関係する人物が出てきて、なんと乗客全員がパステルナークと関わりがあり、しかもひどい仕打ちをしていたことがわかる…。

 

私、これが一番好きだなぁ。

物語の始まりから畳み掛けるような展開が続き、「え?なんでパステルナーク??」って思っているうちに、パステルナーク本人がその飛行機をハイジャックして墜落させるんですわ。しかも、どうやら自分の両親らしい老夫婦の上に(笑)

あれ、普通に市街地の民家に堕ちてたから、周りも全部巻き込んでると思うわ。

 

ハイジャックして墜落、とか、それをこんな風に笑いにしていいの…?って。やばくない?ってこっちが心配しそうになりました。不謹慎!!ってバッシングされてとんでもないことになりそうな…。これが許されるのが、アルゼンチンの国民性なのでしょうか?

 

おもてなし

 

主人公は郊外のレストランでウェイトレスとして働いている女性。

父を自殺に追い込み、母に執拗に付きまとい、家族を破滅させた高利貸しの男が客としてやってくる。この男がひじょうに横柄で感じ悪い。ウェイトレスは復讐したい、罵声を浴びせたいという衝動に駆られていたところ、その事情を知った女性料理人が勝手に「猫いらず」を料理に入れてしまう。

 

この料理人がかっこよくて。どうも以前に刑務所に入ったこともある様子で、全く動じておりません。

むしろ、「悪党にバチが当たれと思っていても何もしない。人生に一度は価値のあることができたと思えばいい。」とまで言ってのける。

 

その男の息子までが来店して料理を食べ始めたので、ウェイトレスの女は制止するのですが、料理人は黙ってブスッとやります。

警察に黙って連行されてゆく料理人の姿に、高倉健が重なるようでありました。任侠の人って感じだった。

 

エンスト

 

前をとろとろ走っている車を追い越すと、何やらトラブルに巻き込まれますっていうよくある展開のお話です。

 

車の通りもほとんどない道で、追い越しをかけて、そのまま走り続けていると、車はパンク。立ち往生していたら、さっき追い越した男が追いついてきて。

この男がなかなか、粗暴な感じで…。

まあ、一方の主人公はパンクの修理もまともにできないような、道具の使い方もよくわからないような、ちょっとひ弱な感じの男性なので、見るからにいかつい男に最初はビビるんですが、嫌がらせを続ける男に、とうとうブチ切れて…という。

 

まあ、最後は二人で黒焦げ。死の間際まで乱闘して組み合っていたので、抱き合って心中した「痴情のもつれ」として処理されてしまいましたとさ。

 

設定はよくあるものなのだけれど、爆発して黒こげになってからのオチがなかなか笑えました。2人の切れっぷりも。

男が嫌がらせでう○こもします。おっさんの脱糞とか、観たくもないね。

 

『激突』とか『ヒッチャー』とか。人気のない道路っていうのは、危険がいっぱいね。

 

 追い越しかけたらとんでもないことになってしまう『激突』


激突!スペシャル・エディション [ デニス・ウィーヴァー ]

 

ヒッチハイカーを乗せてあげたらとんでもないことになってしまう『ヒッチャー』


ヒッチャー [ C.トーマス・ハウエル ]

ヒーローになるために

 

主人公は建物の爆破解体を職業としている男性。

娘のためにケーキと買って帰ろうとすると、車がレッカー移動させられてて。娘のパーティ間に合わず、夫婦仲がぎくしゃくしてきて、離婚にまで発展…。

その後もやたらとレッカー移動させられる主人公が、抗議のために自分の車に爆弾を仕込み、それを爆破させて逮捕され、体制に不満を持つ人々にヒーロー扱いされて、妻子も戻ってくる、というお話。

 

もちろん、違法駐車をした本人が悪いんだけれど、杓子定規というか、さほど悪質性のないものまで根こそぎ取り締まったり、罰金目当てやノルマ達成のため?なんていう側面ももしかしたら感じる人もいるかもしれず。

もっと他にやることないの??未解決の凶悪犯罪あるでしょ!っていう不満を持つ人も、今まで不快な思いをした人もいると思われるので、やりすぎとはいえヒーロー扱いも納得できる部分も。ちょっとスカっとするお話でした。爆破、と言っても全員無傷ですから。

 

愚息

 

バカ息子のひき逃げ事件を起こしてしまい、それを金でもみ消そうとする父親の話。身代わりを依頼した使用人、顧問弁護士、検察官。もみ消しにかかわった人物がそれぞれどんどんお金への欲望を露わにして、もっともっとと金を要求してくる。

苦労してもみ消し話をまとめようとしているにもかかわらず、「すべてを告白したい。」と言い始める息子。

主人公がブチ切れ、「誰にも金を払わん!外に出て告白したいならしろ。」となったところで、亡者たちはそれぞれ譲歩。有利に取引を勧め、いよいよ、自首しますよとなったところで、身代わり犯人が被害者家族にあっさりとやられてしまいます…。

 

主人公の足元を見てか、金をむしり取ろうとしている亡者たち。でも、ああいう状況でもブチ切れた方が相手を黙らせられるのね。

ひき逃げももみ消しも絶対ダメですが、人間の図太さ、たくましさに笑ってしまった。

せっかく話がまとまったのに、あっさりとあんなことになって。もうあれでお金を払う必要もなくなったんではないかな^^;

死人に口なしで、全部かぶせちゃえば…。

 

HAPPY WEDDING

 

結婚式を迎えた幸せなカップル。友人や家族たちにもお祝いしてもらい、披露宴も盛り上がりまくっている中!なんと、新郎が浮気相手を披露宴に招待していることが発覚。

ブチ切れた新婦が、復讐を開始し、新郎を恐怖に陥れ、周囲はドン引き。というお話。

 

「橋の上から飛び降りて、自殺するまで復讐してやる。全財産をむしり取ってやる!」

新婦は鬼のような形相で、ぶちかまし、新郎は恐怖のあまり嘔吐するほど。

 

浮気相手の女は、なんと「血まみれ」になるという阿鼻叫喚の地獄絵図が展開されます。まあ、この女も「あ、気づかれたわ(笑)。」なんて、悪びれることなく笑っていたので、復讐されても仕方なし、かな( ´_ゝ`)

 

そんなあれやこれやの悪夢を経て、新郎新婦はどうなるのか?その結末にも唖然とさせられます。 

 

それにしても、こんな披露宴に出席するはめになった招待客が一番気の毒!

 

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まとめ。

 

各エピソードが完全に独立しており、まったく関連がなかったのが少し残念ではあります。6つのお話が伏線になって、最後にまとまった話になれば、なお好みでした。

 

主人公が全員、ブチ切れて行きすぎた行動を取るので、中には不快に感じる人もいるかもしれないけれど、「不謹慎さ」を存分に楽しませてもらいました。

 

ところで、私、勘違いをしていて。

人生を一変させるようなスイッチを手に入れてしまった主人公が、スイッチを使うかどうか葛藤する話だと思っていました。

鑑賞し始めて全然そういう話ではなかったので、驚いていたのですが、たぶん、これと混同していたのかな?と思います。

 

「運命ボタン」

 


運命のボタン [ キャメロン・ディアス ]