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『50回目のファースト・キス』/最初のキスは最高!ドリュー・バリモアとアダム・サンドラー共演ラブコメディ。

本日の映画は『50回目のファーストキス』です。

一日しか記憶を保てず、一晩眠れば前日の出来事をすべて忘れてしまう女性ルーシーと、彼女に恋をしたヘンリーのロマンティック・ラブコメディ。

先日『リピーテッド』というサスペンス映画を観たのですが、ヒロインが記憶喪失という設定つながりでふと思い出し、久しぶりに鑑賞しました。

ドリュー・バリモアは好きな女優さんの一人で、彼女のふんわりした柔らかい笑顔にはとても癒されます。ものすごい美人というわけではないのですが、とても魅力的だなぁと思うのです。

『ET』『炎の少女チャーリー』など、子役の頃から知っているだけに親しみもありますし(*^-^)ニコ

『50回目のファーストキス』

基本情報

監督:ピーター・シーゲル

出演:アダム・サンドラー/ドリュー・バリモア(『ラブソングができるまで』

製作:2004年/アメリカ

ざっとあらすじ。

舞台はハワイ。

水族館に勤めるヘンリーは、バカンスにやってきた女性たちと一夜限りの気軽な恋愛を楽しんでいた。本気の彼女は長い間いない。

ある日、ヘンリーは立ち寄ったカフェで朝食を食べているブロンドヘアのキュートな女性ルーシーに一目ぼれ。ヘンリーからアプローチをかけ、いい雰囲気になることに成功。しかし翌日再び声を掛けるとルーシーはヘンリーのことを覚えていなかった。

ルーシーは1年ほど前にひどい自動車事故に合い、「短期記憶」を失ってしまったのだ。事故の前日までの記憶は残っているのに、それ以降は1日しか記憶を保てなくなっていた。

彼女は1年間ずっと事故にあった「あの日」を繰り返している。

しかしヘンリーは諦めない。ルーシーが忘れてしまっても何度でも彼女を自分に恋をさせるべく、あれこれ策を講じるのでありました。

手を変え、品を変え、あらゆる手段を駆使してルーシーを口説くヘンリーの姿がユーモラスで笑いを誘う。

しかしそのコミカルな行動の奥にある思いの真剣さには深い感動を覚え、久しぶり観たら、ラストシーンでは思わず涙が滲む名作です(T_T)

以下はネタバレです。

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感想(ネタバレあり)

何度でも君に恋させる

ヘンリーとルーシーは初対面で意気投合して、翌朝も一緒に朝食を食べる約束をする。あまりの楽しさに思わず踊りだしてしまう二人が可愛らしかったヾ(=^▽^=)ノ

しかし、翌朝にはルーシーの態度は一変し、ヘンリーを「変態扱い」して寄せ付けない。一晩寝れば前日の楽しかった出来事を忘れてしまうルーシーにとって、ヘンリーは初対面の妙に馴れ馴れしい男性にすぎないのだ。

好きな人を忘れてしまうのは辛い。でも忘れたことさえも気づいてないのだから、まだマシなのかもしれない。

忘れられる方はもっと切なく辛い。どれほど楽しい時間を過ごしても、一夜明ければ彼女の中では失われて、すべてリセットされてしまう。

それを繰り返し思い知らされるのは耐えがたい。しかし、ヘンリーは決してへこたれないのだ。

忘れられてしまうのなら、もう一度、好きにさせればいい。

毎日、毎日、ヘンリーはルーシーを口説き、彼女を自分に恋させる。根性の男ですよ(*`д´)b OK!

アダム・サンドラーがいつもの暑苦しい顔で、あれこれと策を講じる様子は実に面白くてねぇ。

 

え?そんな力技??

 

っていう突飛な奇策も展開(笑)

協力してくれた友人がバットで滅多打ちにされるのも笑えた。次から次に策を考える策士、まさに技のデパートであります。

そして、ルーシーを思うパパと弟のダグの想いにも胸を打たれます。

特注した「事故の日」の新聞を玄関先に置き、誕生日パーティーを行い、『シックス・センス』のビデオを観て…。

よりによって「シックスセンス」(笑)

どんでん返しで有名なあの映画を結末を知った上で繰り返し観るのはちょっと、ねぇ…。(※あ、この映画「シックスセンス」のネタバレしてますから、未見の方、ご注意くださいね!)

パパとダグはルーシーに気付かせないように「あの日」を繰り返すことで、、彼女を守り続けている。わざわざその日使ったシャンプーを少しだけ足すなど、細かい技まで駆使している様子。

そしてルーシーを思うからこそ、パパとダグはヘンリーにルーシーに近づくなと忠告する。

翌朝にはすべてを忘れてしまう彼女にとっては、一夜限りの恋になってしまうから。

しかし、それで諦めるヘンリーではなく、毎日毎日、ルーシーにアプローチし続ける。

時には失敗することもあるけれども、それでもめげない。反対していたパパもヘンリーと会った日だけ楽しそうに歌を歌うようになったルーシーの変化を目の当たりにして、考えを変え、ヘンリーを恋人と認めるように。

新しい方法

しかし、ヘンリーは心配だった。

「将来彼女に何が起こる?ある朝鏡を見て、老けた自分に気づく。」

このまま、いつまでも同じ日を繰り返し続けるわけにはいかない。

ある日、車検切れで警官に違反切符を切られたことがきっかけで、日付の食い違いに気づき、愕然とするルーシー。

父親から真実を知らされ、叫びながら走りだし、そのまま泣き崩れてしまう。しかし、これも初めてのことではなく、何度も繰り返されたことらしい。

この状況は絶対によくない、と考えたヘンリーは新たな策を実行する。それは彼女に「ビデオ」を見せること。

事故のこと、障害のこと、そしてルーシーを大切に思う人々のメッセージが映されたビデオだ。

ビデオを観て事情を理解したルーシーは、最初は大きなショックを受けるけれども、事実を受け入れる。

ヘンリーは毎日、事情を説明し、彼女が納得するまで待ち、そして彼女に恋をさせる。

ルーシーにとっては、何度キスを交わしてもそれが「ファースト・キス」キスを交わすたびに「最初のキスは最高!」と幸せそうに笑う。

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悲しい別れ、そして…。

しかしある日、自分のために、ヘンリーが長年の夢だったアラスカでのセイウチの生態調査を諦めようとしていることを知ったルーシーは彼のためにも身を引く決意をする。

この別れのシーンがまた、切ない。

ルーシーは毎日、幸せだったヘンリーとの日々を日記につづっていたのだけれど、その日記から完全にヘンリーを抹消してしまうのだ。日記からヘンリーを消してしまえば、その存在は自分の中でなかったことにできるから。

ヘンリーと別れたあと、ルーシーは家族の負担になりたくないと、自ら望んで施設に入所する。美術教師だったルーシーは施設で絵を教え、自らも絵を描いて頑張って生活しているのだという。

アラスカに旅立とうとしていたヘンリーは、やはりルーシーへの想いを断ち切ることができず、ルーシーの元に向かう。きっとルーシーは自分を覚えている。そう信じて。けれど、やはり、というか当然ながらルーシーは、ヘンリーを覚えてはいなかった。

しかしルーシーは「見せたいものがある。」と、言う。

ルーシーに連れて行かれたのは、彼女のアトリエ。そこには溢れるほどのヘンリーの絵があった。すべてルーシーの描いたものだ。

「あなたが誰かは知らない。けれど、毎晩あなたを夢に見る。」

ルーシーのアトリエはヘンリーの笑顔で埋め尽くされている。

彼女はヘンリーを忘れてしまっていても、完全には忘れていなかったのだ。名前も知らず、どこの誰かもわからないけれど、ルーシーの無意識下に幸せな思いとともにその存在は刻み付けられていた。きっと幸せな気持ちと、そして喪失感を抱きながら、名も知らぬ男性の絵を描き続けたに違いない。

涙が、溢れました。そう言えば、最初に観た時もこのシーンで泣いたっけ(ノд・。) グスン

ラストシーンがまた素敵で。

見知らぬ場所でルーシーが目を覚ますと、そこには1本のビデオテープ。

再生すると、結婚式で幸せそうに笑う自分がいて、手には結婚指輪。そして、外を見ると、そこはアラスカ。部屋の外に出ると、笑いかけるヘンリーと、ママに駆け寄る幼い娘…。

二人は結婚し、ヘンリーはアラスカの夢を諦めず、そしてルーシーも諦めていたママになるという夢を叶えていたのです。どんな困難があっても、諦めず二人で乗り越え、未来を切り開いているヘンリーとルーシーでした。

まとめ&気になったこと。

好きな人に存在を覚えてもらえてないって、ものすごいショックです。

プロポーズしても翌朝には忘れていて、一緒に寝てたら悲鳴あげて、ぶん殴られて気絶させられるって、なかなかキョーレツな経験ですよ~。

でも、それでもまた好きにさせてみせるって、超ポジティブなヘンリーの行動力がとにかくすごい。毎日、毎日全力で女性を口説く。愛に溢れる男です。

記憶障害って、本来ならばとっても深刻な問題ですが、そこを徹底的にポジティブに取り扱い、素晴らしいラストシーンに昇華させたラブコメの名作だと思います。

ヘンリーのがむしゃらぶりと、ルーシーのふんわりした雰囲気の相性がばっちり。見るたびに幸せな気分にさせてくれる作品でした。またいつか見返したい。

ヘンな日本語

カフェにいたおじいさんがおかしな日本語を話します。

「二人見たら、クソッタレに見てる。」??

芸達者な仲間たち。

セイウチのジョッコや小さなペンギンなど、水族館の動物たちが見事な演技でほのぼのとさせてくれます。

ゴールドフィールド症候群

ルーシーの障害の名前。へ~そんな名前なんだぁ、と思って調べたら架空の病名でした^^;

「シックスセンス」のネタバレ

思いっきりネタバレしてますので、まだ観てない人は要注意、よりによってこの映画の…。

ダグはホビット

ルーシーの弟・ダグ。演じたのはショーン・アスティン。

どこかで見たことあるなぁと思ったら、ホビット!最後の最後までフロドに寄り添い続けたサムでした。

以上、『50回目のファースト・キス』の感想でした。

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