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好きなもの、好きなこと、日々の出来事について語っています。

『愛の嵐』/この愛は異常か、正常か

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本日の映画はシャーロット・ランプリング主演の『愛の嵐』

(ちなみに高木美保主演の昼ドラは『華の嵐』←夏休みに観てた(笑))

 


愛の嵐 [Blu-ray]

 

 上半身にサスペンダーしか身に付けていない女性。

 

なかなかインパクトが強いシーンはどこかで見かけたことがあるようで、作品名も何も知らないまま記憶に残っていました。

 

この女性がまさかシャーロット・ランプリングだったことを最近まで全く知らず…。

ランプリングは好きな女優さんなので気になって観てみました!

 

スカパーで録画して鑑賞。

 

『愛の嵐』

 

基本情報

 

監督:リリアナ・カバーニ

出演:ダーク・ボガート/シャーロット・ランプリング

製作:1973年/イタリア

 

あらすじ

 

1957年のウィーン。

とあるホテルで夜番のフロント兼ポーターとして働くマックスは、実は元SS。素性がばれぬように、ひっそりと息をひそめるように生活していた。

 

そのホテルにある日、著名な指揮者とその妻が訪れる。

見覚えのあるその女性は、かつてユダヤ人収容所でマックスが弄んだ美しい少女ルチアだった。

 

以下はネタバレしつつ、感じたことをつらつらと書いてゆきます。

 

 感想(ネタバレあり)

 

官能的で綺麗な作品だった 

 

ユダヤ人収容所で美しい少女ルチアが弄ばれる…。

 

相当な覚悟をして観たのですが、それほどえげつない描写はなくむしろ綺麗な映画だった。シャーロット・ランプリングが本当に美しいのです。

 

シャーロットは素敵な年齢の重ね方をしていて、現在も一線で活躍してます。単なる母親役やおばあちゃん役に留まらない幅広い作品に出演しているのが本当にすごいと思う!。

 

二人のいびつな関係 

 

正直なところ…

 

「なぜそうなってしまうの?」

 

という疑問はありました。

思っていた話と違っていた、というか。

 

ルチアは過去のトラウマに苦しみ、マックスに怯えているのかと思っていたのだが、そうじゃなかったのね。

 

夫は一足先に次の目的地に向けて出発し、ルチアが一人でホテルに残される。

そこにマックスが「職権乱用」して勝手に部屋に入ってくる。

 

最初は抵抗をするルチアだったけれども、やがて二人は強く抱き合い、ルチアの口からは叫ぶような笑い声が響き渡る。まるで狂人のような…。

 

そして夫のこともほったらかしにして、マックスの住む部屋に行ってしまう。

 

ルチアはマックスに怯えていたのではなくて、かつて彼によって教えられた肉欲に再び溺れてしまうことが怖かったのだろうか?

 

ハマってしまったら、きっともう”そこ”から抜け出すことができないから。

過去を断ち切り、結婚をし、まっとうな世界に生きている現在の生活に戻ることもないだろう。そのことに怯えつつも、一方で求めていたのかもしれない。

 

「正常とか、異常とか誰が決める?(マックスのセリフより)」

 

二人の関係は異常と言えば異常なのだろうけれど。

そもそも、最初の出会いからもう普通じゃないわけで。

 

たとえば誘拐された人質が犯人に親近感を抱いてしまうことがあるように。

暴力を振るわれている被害者が加害者から離れることができないことがあるように。

 

周囲では次々に人が死んでゆき、自分自身もいつどうなるかわからない状況の中で。その美しさゆえにマックスのターゲットになった少女は、彼に逆らう術など持たなかっただろう。

 

「彼に気に入られているうちは、生きていられる。」

 

ただ、されるがままにするしかない日々の中で性の悦びなど知らなかった少女は、初めての快楽をマックスからもたらされたに違いない。

 

ルチアが”嫌いな囚人”をルチアのために、殺してくれる男。

その首を”プレゼント”してくれる異常な男。

 

目に入った”それ(=首)”を驚いたようにしばらく見たあと、ルチアの口元には薄く笑みが浮かんだようにも見えた。ルチアもきっと”一線”を越えてしまったんだ。

 

いつ殺されるかもわからない張り詰めた状況でルチアをもてあそぶ一方で庇護者でもあったマックスを、求める気持ちがルチアに生まれることはありうることかもなのかもしれない。

 

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引用:Ai no arashi (1974) - Photo Gallery - IMDb

 

最初は圧倒的な力関係の中で、マックスがルチアを支配するように見えたのだが、やがて二人の力関係が逆転しているように見える場面もあった。

 

「挑みかかるような眼差し」で、自らマックスを求めるシーンが印象的でした。

 

 

直接的な描写は少ないが、官能的な雰囲気がある。

 

激しい性描写が描かれるわけではないのだが、なんとも「エロさ」を感じさせるシーンが満載でした。

 

有名な上半身裸&サスペンダーはもちろんのこと。

 

・手を縛られたルチアの口にマックスが指を入れる。

・真っ赤なジャムを手づかみでむさぼり食べる。

・落ちていた下着を履かせるシーンとか(←履いてなかったらしい。)等々…。

 

・イアリングを外して床に放り投げる、

ただそれだけのシーンも「エロさ」が感じられた。

 

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引用:Ai no arashi (1974) - Photo Gallery - IMDb

 

元SSの仲間たちに彼らが犯した戦争犯罪の証人でもあるルチアを差し出すように命じられたマックスは、それを断りルチアと二人で部屋に籠城することになる。

 

兵糧攻めに合い、食べ物を手に入れられなくなった二人は徐々に衰弱してゆく。

夜明けの橋の上で二人が迎えるラストシーンが、幻想的でとても美しかった。

 

シャーロット・ランプリングの美しさが際立ってました。ある程度年齢を重ねてからの作品しか観ていないので、若い頃の美貌を観ることができてよかった!

 

現在も女優として一線で活躍しており、2015年の『さざさみ』では69歳でアカデミー主演女優賞にノミネートされました。(この時受賞したのは『ルーム』のブリー・ラーソン)

 

ランプリング好きの方にはぜひオススメの作品です^^

 

by カエレバ

 

 以上、『愛の嵐』の感想でした。 

 

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