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『父の秘密』/喪失と暴力の先に光はあるのだろうか。

本日の映画は『父の秘密』

母を亡くした少女が転校した先で、「あること」がきっかけで壮絶ないじめを受けることになるのですが、「頼むからもう止めてあげて…。」と切実に願いたくなる展開が続き、最後までまったく救いのない作品なので、見るのは相当な覚悟が必要です。

元気があるときに見た方がよいかと思います…(-_-;

『父の秘密』

 基本情報

監督:ミシェル・フランコ

出演:テッサ・イア/エルナン・メンドーサ

2012年製作/メキシコ映画

第65回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリ受賞。

あらすじ

最愛の妻(娘にとっては母)ルシアを事故で亡くし、傷心の父と娘が高級住宅街の町からメキシコシティーに引っ越してくる。 娘のアレハンドラことアレ(テッサ・イア)は学校で友人もでき、新しい生活が順調に始まったように見えた。

しかし友人たちと週末に出かけた別荘でアレは酔った勢いもあり、ホセという少年と関係を持ってしまう。そしてホセはその様子を録画しており、ネットにばらまかれてしまうのだった。

そこからは目も背けたくなるような壮絶ないじめが始まる…。

父が娘のために取った、衝撃の行動とは?

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感想(ネタバレあり)

 とにかく辛い映画です。

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これは辛い。本当に辛い。今まで観てきた映画の中でもトップレベルルの胸糞悪さで、これを観た後、しばらくの間あらゆる映画を観たくなくなった。そのくらい辛い映画だった。

想像していなかった内容だったので、映画が進んでゆくうちに言葉をなくした。

「父の秘密」というからには、父に愛人がいた、とか、父が母を死なせた、とか。 そういう秘密だと想像していたのだけれど、 甘かった。まったく違っていた。

物語が進むにつれて、私は無表情になって呆然と画面を見つめていたと思う。

アレが受けるいじめが、あまりに酷い。

それは「いじめ」という言葉では表現しきれない完全な犯罪行為。

同級生たちの行動はどんどん、どんどんエスカレートし、その先にアレが受けた仕打ち。 それは女性として最も屈辱的な行為であり、魂が殺されてしまうような最悪の仕打ちだった。

母を亡くしたばかりなのに気丈に振る舞い笑顔も見せていたアレは徐々に表情をなくし、ただ宙を見つめる瞳からは生気が消え失せていく。 辛い、辛すぎる。

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しかもアレがとてもいい子なのだ。 自分も母の死に傷ついているのに、父を気遣い、フォローし、苛めのことも父には絶対に言わない。

黙ってじっと、自分を押し殺して耐えるのだ。内容が内容だけに親に言えば親も傷つくとも考えただろうし、親には特に父親には決して知られたくない内容だ。

優しい娘想いの父だから、真実を知ったらきっと全力でいじめを止めようとしただろうに。

はっきりとは描かれず曖昧にされていたけれども、どうも事故の原因は妻がアレに運転を教えていたこと、らしい。 もしかしたら運転をしていたのはアレ自身だったのかもしれない…。

だからこそ、父はアレにどう接していいかわからなくなっていたのかもしれないし(そもそも思春期の少女と父親の関係は難しい)、アレも父に何も言えなかったのかもしれない。

ただ、黙ってアレが耐えていたのはもしかしたら贖罪の意味があったのかもしれない。

 あえて「映さない」「語らない」ことで訴えかけてくる。

固定されたアングルで撮影された映像は、まるで誰かがじっと見ている視線のように思える。その視界から外れた部分はこちら側には見えない。

だから「問題の映像」も画面には決して映らない。

けれども。

それを見る人の表情から、それがどれほどの強い衝撃でアレや父親の心を切り裂いたか、わかる。

画像3http://eiga.com/movie/78997/

説明らしい説明もない。親切とは言いがたい映画ですが、あえて「映さない」「語らない」ことで観る人に強烈な印象を抱かせます。

ミヒャエル・ハネケの作風に似ていると言われているらしいです。

ハネケの作品は2つしか見たことがないのですが、確かに固定アングルとひたすら無言なのは似ている気がします。

アレに対するいじめが最高潮に達した頃、アレは海に姿を消してしまいます。最後に父親が取った行動は、そうしても仕方がない。それしかないと思えます。

この時点で父親はアレは死んだと思っているのですから。

警察は動けず学校も何もしてくれない。 妻が死に、たった一人の家族となった娘がいなくなったら、、、。誰だって、復讐を考えます。

アレが生きていたことはほっとしました。しかし、父親が自分のためにしたことを、彼女はこれから知るわけですよね。

そこは映画にはまったく描かれなかったけれど、想像するだけで苦しくなった。

以上、『父の秘密』の感想でした。

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