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好きなもの、好きなこと、日々の出来事について語っています。

『ルームメイト』(1992)/真似をする女。

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ルームメイトを募集したら、ヤバい人でした。

 


ルームメイト [DVD]

 

 先日、『ヒッチャー』(※嵐の夜にヤバすぎるヒッチハイカー乗せてしまった青年の悲喜こもごもを描いた作品)を観たところ。

 

まだあまり有名でない頃のジェニファー・ジェイソン・リーが出ていて、車裂きにされてしまったのです。

 

ちょうどスカパーで放送していたこともあり『ルームメイト』を久しぶりに観てみました。ジェニファーの怪演が光るサスペンス映画。

 

本作『ルームメイト』はまだ「ストーカー」という言葉が日本では一般的でなかった頃に公開された映画です。

 

名前がないからこそ際立つ異常性。

今だとよくある「ストーカーもの」と片づけられてしまいそうな作品ですが、当時は得体の知れないヘディの狂気にぞっとさせられたのです。

 

ヘディを演じたジェニファー・ジェイソン・リーの演技が凄まじい。

 

 

 

 

『ルームメイト』(1992年)

基本情報

 

監督:バーベット・シュローダー

出演:ブリジット・フォンダ/ジェニファー・ジェイソン・リー

製作:1992年/アメリカ

 

バーベット・シュローダーは『運命の逆転』でアカデミー賞にノミネートされたことも。

 

予告はこちら。


Single White Female (1992) Trailer

 

あらすじ

 

 ケンカして同棲相手を追い出したアリーは、経済的理由から同居人募集の広告を出した。それを見てやってきたヘディは、アリーとは全くタイプの異なる女性だった。二人は互いに意気投合するが、次第にヘディはアリーの真似をするようになっていき……。

引用:映画 ルームメイト - allcinema

 

 

 

感想(ネタバレあり)

ルームメイトを募集します。

 

アリー(ブリジット・フォンダ)ニューヨークで恋人サムと暮らしていたが、サムの浮気により破局。新しいルームメイトを募集することにした。

 

新聞の募集広告を見て応募してきたのがヘディ(ジェニファー・ジェイソン・リー)。

個性が濃くルームメイトとしては適さない応募者たちが多い中で、内気で真面目そうな地味なヘディにアリーは好感を持ち、彼女をルームメイトとして選んだ。

 

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http://www.imdb.com/title/tt0105414/?ref_=ttmi_tt

 

都会派で洗練されたアリーとあか抜けない田舎少女風のヘディ。

全く違うタイプの二人は、それでも当初はなかよく暮らしていました。

 

ヘディが買ってきた犬を一緒に飼い始めたりして。

床にぺたんと座り込んで、「犬買ってきちゃった。」みたいな表情をするヘディはなんだか可愛らしかったなぁ。後半とのギャップがすごいΣ( ̄ε ̄;|||・・・

 

しかし、サムとアリーが寄りを戻したことでヘディに徐々に変化が見え始める。

 

アリーへの一方的とも思える思い入れ。ふとした瞬間に魅せるむき出しの感情。

 

アパートに出入りするサムに、ヘディが馴れ馴れしい態度を取ることもアリーは不快に思う。そして徐々に冷ややかな態度を取り始めてしまうのだ。

 

自分が乗っ取られていくような恐怖。

 

アリーの変化を敏感に察知したらしいヘディはアリーへの執着を強めていく。

髪形や服装までアリー本人かと見まがうほどに真似し始める。

 

美容院で、自分と全く同じ髪形になったヘディが階段から降りてきた瞬間!

 

 

予告編などでも目を引く印象的なシーンですが、アリーだけじゃなく、観てるこちらももぎょっとするほど似ていた。

 

 本人かと見間違われるほどに真似をする。現実世界でも遭遇することがありますが、どんな心境なのでしょうね。

 

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http://www.imdb.com/title/tt0105414/?ref_=ttmi_tt

 

嫌いな人の真似はしないでしょうから、「好き」や「憧れ」のゆがんだ表現ではあるんでしょうが。やられる方はたまったもんじゃない。気味が悪い。やっている本人にはさほど悪意がなく、法に触れるわけでもないので対処も難しい。

 

徐々に自分自身が乗っ取られていくような、自分自身が奪われていくような得体の知れなさ。

 

その狂気はもう止められない。

 

後半になると、ヘディの狂気が怒涛のようにアリーを襲う。手加減一切はない。

狂人全開で、愛がそっくり裏返ってしまった激しい怒りで完全にコントロールを失ったヘディは全力でアリーとその周辺に攻撃をしかけていく。

 

もうね、すごいんですよ、表情が前半と全く違うの。

目つきも声音も全くの別人。

少しおどおどして自信なさげな笑みを浮かべる可愛らしいあのヘディはもういない。

ジェニファー・ジェイソン・リーの怪演はこの映画の最大の見どころ。

 

アリーに語っていた身の上話は全部ウソ。名前までウソ。

セクシーな服装でいかがわしいお店に出入りし、アリーと名乗って楽しんでいるヘディ。

 

アリーの友人で上の階に住むグラハムを襲い、可愛がっていたはずの犬にまで容赦なく怒りが向けられる。そしてアリーの恋人サムまでを殺めて、アリーを縛りつけて監禁する。

 

ヘディは、どうしたかったんだろう。

 

ヘディはアリーみたいになりたかったんだろうか。

アリーと同じ服を着て同じ髪形をして、監禁して脅してまで、アリーをそばにおいて。

いったいどんな生活を望んでいたんだろう。

 

ヘディには双子の姉妹がいて、どうやら双子の片割れの方がかわいがられていたらしい。しかしその片割れは幼いころに湖で溺死してしまったという。直接双子の姉妹の死に関わっているという話は出てこなかったけれど、おそらく何かがあったのだろうと想像できる。

 

それ以来ずっと心を病んでいたようです。

田舎の両親はずっとヘディを心配して、帰りを待っていたようですが、その両親を頼ることはできなかったのか、したくなかったのか。

 

ヘディの孤独な人生が垣間見えて、気の毒だと感じてしまう私がいました。

思わずヘディに同情してしまうようなストーリー展開も好きです。 

 

死んだと思っていたグラハムに助けられ、アリーは辛うじて生き延びることができる。

 

しかし表面上は平穏な日常が戻ってきても、ヘディとの恐ろしい経験はアリーの人生を根本から変えてしまった。もう昔と同じようには生きることはできない。

ヘディはその命を以て、大好きなアリーに自分自身の存在を深く深く刻みつけたのだ。

 

 

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気になったこと

 

☆ 意外な凶器が登場…Σ(|||▽||| )

ピンヒールが武器になることを、この映画で知りました。

 

☆家賃統制アパート

アリーにセクハラして、最後はヘディに殺されちゃうおじさんが、「家賃統制アパートなんかに住んで生活苦しいんだろ。」なんて言ってアリーに迫ってました。

で、初耳の言葉だったので気になって調べてみました。

 

1940年代に作られた、家賃を低く抑えたアパートだそうです。

家賃は安いけれども非常に古いので、二人の住んでいる部屋の水道が壊れたり、ドアが閉じなかったり、通気口から会話が丸聞こえだったりしたのはそういうわけのようです。

 

ジェニファー・ジェイソン・リー の怪演が光りました。

 

ジェニファー・ジェイソン・リーがけっこう何回もポロリしている。

小柄だし痩せてるけど、こぶりでいい感じでした。(恒例のおっぱいチェック(笑))

 

『ヘイトフル・エイト』で2015年アカデミー助演女優賞にノミネートされました。

 

ブリジット・フォンダの親戚がすごい。

 

ブリジット・フォンダは、祖父がヘンリー・フォンダ(『12人の怒れる男』)、父がピーター・フォンダ(『イージー・ライダー』)、伯母がジェーン・フォンダ(『黄昏』『帰郷』)という華麗なる芸能一家に生まれました。

いずれもアメリカの映画史を語るためには必ず名前が登場する名優たちです。

 

私が好きなのはジェーン・フォンダ主演の『ひとりぼっちの青春』

心を抉られるような絶望的な気持ちにさせられる作品です。

 

そんな華麗なる一族に生まれたブリジットもリュック・ベッソンの『ニキータ』のハリウッド版リメイク『アサシン』、『ゴッドファーーザーPART3』等様々な話題作に出演しています。

 

現在は結婚して子供も生まれ、映画はほぼ引退状態のようです。

 

 この映画がお好きな方にオススメしたい作品。

 

『ゆりかごを揺らす手』

逆恨みした女性がとある家族を恐怖に陥れます。

 

 

パート2もある。

 

アリーもヘディも出てないけどパート2があります。

好きな作品の続編ということで喜んでレンタルして観たのですが、ほとんどストーリーは覚えておらず…。とにかくまったくオススメしません。

 


ルームメイト 2 [ クリスティン・ミラー ]

 

以上『ルームメイト』の感想でした。

 

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