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『アリスのままで』/愛について。

今日の映画は『アリスのままで』

優秀な言語学者アリスが若年性アルツハイマー病を発症。

だんだんと、さまざまなことを忘れていくお話です。

過剰に感情を煽るような演出はなく、静かに一人の女性と彼女を取り巻く家族の姿を描い作品で、主人公アリスを演じたジュリアン・ムーアがアカデミー主演女優賞を獲得しました。

ジュリアン・ムーアはとても好きな女優さんです。

『ラブ・アゲイン』の電話のシーンで魅力的な表情を見せるかと思えば、『キャリー(2013年版)』の狂信的な母親は震え上がるほど怖かったし、かと思えば『フォーガットン』のようなヘンテコな映画にも出演してることもありますし(笑)

▼『ラブ・アゲイン』

中年の危機を迎えた夫婦をコミカルに演じながら最後はしんみりさせられる良作。

この作品のジュリアン・ムーアは”あるシーン”の表情がとても魅力的。オススメです。

『ラブ・アゲイン』/中年夫婦は離婚の危機を乗り越えれるか?

演技の幅、役柄の幅がとても広いですよね。

似たような役を演じることが多くなりがちですが常に全く違う役どころに挑戦している感じがしますね^^

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『アリスのままで』

基本情報

監督:リチャード・グラツァー/ワッシュ・ウェストモアランド

出演:ジュリアン・ムーア/アレック・ボールドウィン/クリステン・スチュワート

製作:2014年/アメリカ

▼原作があります。

アリスのままで
by カエレバ

▼予告はこちら。


映画『アリスのままで』予告編

順風満帆で充実した人生だった。

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主人公アリスはコロンビア大学で教鞭をとる言語学の教授。

夫のジョンは医者で3人の子供たちに恵まれ、経済的にも裕福で公私ともに順調な人生を歩んでいた。アリス自身も自分のキャリアに誇りを持ち、家族を心から愛して、そして愛されていた。

しかし、アリスに異変が生じ始める。

日常生活のなかで言葉が出てこなくなることが増え、よく知ってるはずの大学構内で道に迷ってしまう。

何かがおかしい…。

そう感じたアリスは病院で検査を受けるのですが。

この時のお医者さんとのやりとりがアリスの頭のよさが端的に表現されていて印象深かったんですよね。

頭の回転が速く多少イレギュラーな出来事が起きても、さらっとその場で粋な反応を返す。自分自身をしっかりコンコントロールし理知的で、いかにも”学者さん”という感じで。カッコいいし、デキる女。

それなのにアリスは若年性アルツハイマー病を発症してしまうのです。

その病は遺伝性…。

自分の病気を受け止めるのも辛いのに、自分のことよりも子供たちのことを気にかけ、子供たちに謝罪するアリスが切ない。

 あらゆるものを忘れてゆく。

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アリスはまだ50歳

研究者としてもまだまだ未来があり、希望があり、可能性があった。

子供たちも成人し結婚し、これから孫ができようかというとき。

まだまだ、やりたかったことはたくさんあったはず。

それなのに、病はアリスから様々なものを奪っていく…。

学者として人生をかけて「言語学」という学問に取り組んできたアリスにとって「言葉」は身近な存在だったはず。長年の研究対象であり、一般のレベルよりも多く知っているはずの「言葉」が出てこなくなる。どんどん、どんどん出てこなくなる。

それは自分自身が積み上げてきたものが徐々に崩壊していく恐怖。すぐ身近にあり手を伸ばせば足りたものが、のっぺりとした底知れない深い暗闇に覆い隠されていく。

自宅でトイレがどこにあるかもわからなくなり、間に合わずに粗相をしてしまう。

自分自身が崩壊してゆくのを止めることもできないアリスの恐怖を思うと、心が締め付けられるように痛い。

そしてだんだんと記憶をなくしてゆく、アリスを近くで見ている家族のことを想うと、本当につらい。母親が、妻が子供のようになっていく…。心から愛したアリスという人格が消えていく…。

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自分自身で始末をつけたい。

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アリスはやはりとことん理性的な人だったんだと思う。

自分が”どうしようない状態”に陥った時のために、アリスは自らの始末をつける方法を残しておく。家族に迷惑をかけないように。そして惨めな姿を晒さないように。

しかし病気が進行してしまったアリスは、その指示に従おうとするものの達成することができず失敗。そして失敗した瞬間に自分が何をしようとしているかも忘れてしまう。

相当の覚悟をもって残したはずのメッセージ。

しかし覚悟や想いすらも今のアリスからは消えてしまっていた。

積み上げてきた記憶がどんどん消えて、新しいことも覚えることができなくなって。

誰よりも大切な家族のことも忘れ、「アリス」という人格が消えてしまう。

自分が消えてゆく恐怖に、もしも私なら耐えられるのだろうか。

どこまで正気を保っていられるだろうか。

物語初めの頃の知的な表情から、病気の進行に伴って、アリスの表情が子供のように変化してゆく。ちょっとぽかんとしたような、ぼんやりした顔。この演技は”痛い、苦しい”という表情よりも難しいのではないかと思った。

『ハンズ・オブ・ラブ』でも末期がんの女性を演じていましたが、ジュリアン・ムーアの確かな演技力があってこそ、成り立った映画だと思った。オスカー受賞も納得の名演技でした。

愛について

お話はわりと淡々とした感じで最後まで進み、感動を煽るような演出もない。

(いやな言葉だけど)介護のために「犠牲」になるような人もいない。

夫のジョンも、キャリアを諦めたりはしない。

自分の人生をかけてアリスに尽くすのは”美しい”かもしれない。しかし残される者の人生はこれからも続いていく。何よりアリス自身が誰かを犠牲にするようなことは望んでないと思うから、これでいいんだと思います。

ただ日本だと家族なのに冷たい、と非難されちゃいそうな気もします…。

でも自分の人生をあきらめて尽くすことだけが「愛」ではないのだろうと思うんですね。

昔、ご両親の介護で定職につけず、恋人からのプロポーズも断ったという女性に会ったことがあります。私と同じ年で、当時20代前半でした。

「私は親が生きてる限り結婚はできないのよ。」とさらっと言った彼女のことを今でも思い出すことがあります。そして家族の介護で大きな犠牲を払うことを安易に”美談”にして他人に(もちろん自分にも)強いるのは止めよう、と思うのです。

あ、話が逸れてしまいました…(-“-;A …アセアセ

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3人の子供たちの中でアリスに寄り添うのは次女リディア。

一番アリスと相性が合わなかった女優志望の女の子。

優秀すぎる母親とあまり優秀ではない娘。二人の間は決してうまく行っているとはいえなかったのですが、リディアはようやく母がありのままの自分を必要とし受け入れてくれている、そんな気がしているのではないかな、と思いました。

ラストシーン。

リディアはアリスに物語を読み聞かせる。

アリスにはもう詳しい内容は理解できなかったけれど、その物語が”愛について”の物語であることは伝わっていました。

あらゆることを忘れてしまっても。

それでもまだ、”愛”が彼女の中にちゃんと残っている。

そのことが胸に染みました。

 まとめ

この作品でジュリアン・ムーアが第87回アカデミー主演女優賞に輝きました。

監督のリチャード・グラツァーは”ALS”という難病を患っていたそうです。

思うように動かなくなった体で、パートナーのワッシュ・ウェストモアランドのサポートを受けて、この映画を作り上げ、2015年3月に亡くなりました。

まるで、ジュリアン・ムーアのオスカー獲得を見届けるかのようですね。

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