すきなものたち。

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好きなもの、好きなこと、日々の出来事について語っています。

『スリーピングタイト 白肌の美女の異常な夜』/ベッドの下に”何か”いる。

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美女の部屋に夜な夜な忍び込んではあれやこれやと、うわぁ…( ̄□||||!!…。

 

というお話。

私好みのヘンタイ映画で、嬉しくなってしまった。

 

「シチュエーション・エロス」というコピーに観る気が失せる人がいそうですが、エロスはあまり関係ないのでヘンタイ映画がお好きな方にぜひオススメしたい。

 

 ※本作は前情報なしで観ることをオススメします。記事の中で結論に触れていますのでご注意ください。

 

 

『スリーピングタイト 白肌の美女の異常な夜』

 

基本情報

 

監督:ジャウマ・バラゲロ

出演:ルイス・トサル/マルタ・エトゥラ

製作:2011年/スペイン

 

監督は『REC(レック)』を撮った人。私はパート2以降はついていけなくて観るのを辞めてしまいましたので、パート1のみ鑑賞しました。

 

ゾンビ(というか狂暴化した病人)とともにアパートに閉じ込められた住民たちが逃げ惑うお話で、おばあちゃんが超怖い。

 

▼ゾンビ好きなら絶対にオススメ!

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あらすじ

 

主観映像のホラー「REC レック」シリーズを手がけたスペインのジャウマ・バラゲロ監督が、男の妄想をテーマに描く官能サスペンス。バルセロナのマンションで住み込み管理人として働く男セシルは、美しい住人のクララに目を奪われる。合鍵を自由に使える立場を利用したセシルはクララの部屋に忍び込み、ベッドの下で息を潜めてクララを待つようになる。そしてクララが寝静まると薬を嗅がせ、夜な夜な彼女の体を慰め続ける。次第にエスカレートするセシルは、自分がいた痕跡を残すようになるが……。引用:http://eiga.com/movie/58357/

 

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感想(ネタバレあり)

 

おっさんが吐き気を催すようなヘンタイぶりを余すところなく披露してくれるのですが、演じている俳優さんの見た目もばっちりハマってる。あまりお近づきにはなりたくないような、、モテないオーラがばっちり出てます。

 

ヘンタイエピソードを小出しに繰り出してきますが徐々に攻撃度を増し終盤は怒涛の攻撃を仕掛けてきますので、話が進むにつれて顔の引きつり具合が増していきました。

 

心底キモチワルイのですが、なぜか中盤で犯人に感情移入させられて しまい「頑張れ!」と思ってしまうのです。予想を超える 屈折したヘンタイぶりで、ラストシーンは心の底からげんなりさせられました。

 

最初の頃はちょっと笑えたりするのですが、最後は全然笑えなかった^^;

 

夜な夜な美女に添い寝します。

画像1http://eiga.com/movie/58357/gallery/2/

 

まだ薄暗い早朝。

アラームで目を覚ました男は隣でまだ眠っている女に目をやり、彼女を起こさないようにそっと部屋を後にする。そのまま自室に帰宅した彼はシャワーを浴びて、入院中の年老いた母の見舞いに出かける。

 

男が帰った部屋で朝の光の中で目を覚ました 女は歯磨きをしシャワーを浴びて仕事に出かける。

 

 ココだけ見れば、女性の部屋で一夜を過ごしたごくありふれた恋人たちの朝の風景に見えるが、実はそうではないのである。

 

男はアパートの管理人セサル。

アパートの住人である美しいクララに心を奪われた彼は職権乱用して合鍵を目的外使用し、クララの部屋の夜毎に忍び込んでいたのである。

 

ベッドの下に潜んでクララの生活に完全密着しながら時を過ごし…ジ~ (・_・|

眠りについたクララにクロロホルムを嗅がせ、意識を失わせたうえで添い寝…。

もちろん布団をめくって下着姿で眠るクララを舐めるように見回す。おそらくは匂いも嗅いでいるだろう。 

 

キモイ、勘弁してくれ∑( ̄[] ̄;)!ホエー!!

 

▼クララの眠るベッドの、 その真下に潜み興奮気味の表情を見せるセサル。

画像2http://eiga.com/movie/58357/gallery/3/

 

 夜寝てるときに知らないうちに隣におっさんが寝ているだけでも十分気持ち悪いのですが、一番気持ち悪かったシーンが、クララの歯ブラシを勝手に使っているところ。

 

歯ブラシなんて家族でも共用しないもの個人的なもの。それをおっさんと共用してるなんて、知った瞬間に確実に吐きます。(クララは知らずにすんでよかった(*`д´)b OK

 

セサルは行動はどんどんエスカレートしていく。

 

▼クララのアメニティや化粧品に得体の知れないものを混入して肌荒れを起こさせたり

画像5

http://eiga.com/movie/58357/gallery/6/

 

 ▼虫嫌いなクララの部屋の中にを溢れ返したりします。

f:id:sakuraho:20170402202003j:plain

http://www.imdb.com/title/tt1437358/

 

これ以外にもあれこれと策を弄しており、粘着したストーカー風の手紙やメールをしつこく送り付け、クララを心身ともに弱らせようとする。薬を盛られているので毎朝の目覚めも最悪なのです。

 

アパートの屋上に立ち、自殺しようとするほど人生に絶望しきった孤独な男が美しい女性の笑顔に魅せられ、生きる意欲を取り戻し女性の関心を引こうとしている。

 

弱らせたところに優しくして、振り向かせようと言う算段なのかと最初は思ったのですよ。でも違うのね。そんな甘いもんじゃなかった。

 

セサルは「他人の不幸が唯一の慰め」という屈折したヘンタイだったのです。

 

「あの笑顔はぎとってやる。」

 

苦しめても苦しめても笑顔を絶やさない明るいクララから笑顔を奪い去ることに執念を燃やしていたのです。

 

 

これは引きましたが、ヘンタイの心理も様々なんだなぁと、感心しましたよ。

愛が受け入れられなくて怒りに転じて攻撃を仕掛けてくるストーカーを描いた作品はありましたが…、このパターンは珍しい気がする。

 

そう言えば、毎日お見舞いに行く母親らしき老婆は、セサルが近づくとひどく怯えた表情を見せていました。

 

二人がどのような親子であったのかは一切描かれないのですが、あの尋常とは思えない怯えようを観る限り、お母さんを相当ひどい目に合せたのではないだろうか…{{{{( ▽|||)}}}}ぞぉ~~~~~

 

なぜか応援したくなってしまった。

画像3http://eiga.com/movie/58357/gallery/4/

 

ここまでのセサルの行動にはひたすらうわぁ…( ̄□||||!!…なのですが、中盤でセサルが大ピンチに陥ってしまうのです。

 

いつものようにベッドの下で息を潜めていたところ、トラブル発生。自分でクロロホルムをかぶってしまう。

 

ふらふらになりながらも脱出しようと玄関にドアに向かっていくセサルを「頑張れ、あと少し!」と応援している私がいて、

 

逃げそびれて迎えた翌朝は「どうか見つかりませんように!」と、祈るような私がいましたし、刑事に疑われそうになった時はハラハラしました\(;゚∇゚)/ヒヤアセモン☆

 

これらの一連のシーンではクララではなく、セサルに感情移入していたのですよね。これは演出に見事にハマったと言うべきか(-。-;)

 

この後、クララの恋人は自殺に見せかけて殺されてしまいます…。

 

セサルが仕掛けた究極の罠。

 

 この映画は最後のオチでさらにセサルの屈折ぶりが際立ちます。

添い寝してるだけかと思っていたら、そうじゃなかったのです(≧□≦;)

 

亡き恋人の忘れ形見だと思って赤ちゃんを育てているクララの元に届けられた一通の手紙。

それはかつてのストーカーからで、そこには生まれた子供が恋人ではなく自分の子であることが記されていた。

 

「その子を見て僕を思い出しておくれ。」

 

部屋に誰かが忍び込んでいたことも、クロロホルムを嗅がされて自分がされていたことを一切知らず、恋人の死に責任を感じながらも母として子を育て、ようやく落ち着いたころに明らかにされた悪夢のような真実…。

 

▼ アパートを去るクララを見送った時の表情の意味。 f:id:sakuraho:20170402201905j:plain

Mientras duermes (2011) - IMDb

 

恋人を失い笑顔を失ったクララを見て喜んだだけじゃなかった。

あれはこの真実の暴露によってクララを絶望に突き落す瞬間を想像してニヤついていたのかと、げんなりさせられた。

 

まとめ

 

クララへのヘンタイエピソードを繰り出しつつ、犬好きのおばさんや清掃員親子、セサルのやっていることに気付いた女の子、セサルの仕事ぶりをねちねち責めるおっさん等、脇を固めるキャラクターとのエピソードもそれぞれ味わい深く、いつのまにかヘンタイワールドにどっぷり浸ってしまいました。仕事に対する鬱屈ぶりやその発散の仕方でセサルの人となりがよく伝わってきた。

 

キモイシーンはたくさんありましたが、先に書いた「歯ぶらし」の一件と、恋人とクララ二人に薬を嗅がせて眠らせ、二人の間に全裸で分け入り、クララを撫で回すシーンは特にきつかった。

 

 『ルームメイト』『ミザリー』は執着している相手に拒絶されたことによって怒りを爆発させ、攻撃に向かわせる展開だったけれど、本作は最初から苦しめ傷つけることを目的としていてストーカーものの新境地とも言えそう。

 

本作はスペイン映画。

スペイン映画はそれほど詳しくありませんが、『永遠のこどもたち』『ロスト・ボディ』『マーシュランド』等、ひねりのきいたオチに唸らされる印象深い作品との遭遇率が高く、私の好みに合うのかもしれない。

 

以上、『スリーピングタイト 白肌の美女の異常な夜』の感想でした。

 

by カエレバ

 

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