すきなものたち。

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好きなもの、好きなこと、日々の出来事について語っています。

『エミール・ガレ展』 in サントリー美術館/詩的な雰囲気に酔いしれました。

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オルセー美術館から特別協力を得て、サントリー美術館で開催された「エミール・ガレ展」に行ってきました。

 

元々、サントリー美術館には国内でも優秀のガレのコレクションがあって、以前にもガレをテーマにした企画展がありましたが、行ったことはありませんでした。

そもそもサントリー美術館に行くのが初めて。

 

国立新美術館森美術館には何度も足を運んでいるのですが、その2つに比べてやや印象が薄いような気も。

しかし、確かに派手さはないものの、しっとりと落ち着いた空間が広がっていて、夜間会館で行ったせいもあるのか、人の入りも苦痛を感じるような混雑ぶりは見られず、落ち着いてゆっくり鑑賞できました。

 

エミール・ガレとは?

 

1846年にフランスのロレーヌ地方ナンシーで誕生、1904年没。今年は生誕170周年にあたります。そのせいか、今年初頭にも東京都庭園美術館で「ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉」という展示会が開催されていました。

 

で、そのガレですが、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパで「アール・ヌーヴォー」という新しい芸術の波が沸き起こるのですが、その中にあって、器や食器、家具などでリアルでありながら、強くファンタジーを感じさせる動植物のデザインを取り入れ、美しい美術工芸品を多数残した芸術家です。

 

ちなみにルネ・ラリック(1860~1945)は「アール・ヌーヴォー」の時代と、その後に訪れる「アール・デコ」と両方で活躍した芸術家。

私はつい混同しそうになるのですが、ラリックの方が少し後なのですね。

 

展示構成は5章からなる。

 

第一章 ガレと祖国

第二章 ガレと異国

第三章 ガレと植物学

第四章 ガレと生物学

第五章 ガレと文学

エピローグ ガレの究極

 

 

まあ、濃かった。とっても濃かった。

器の展示ってどうも「地味」という印象が先立ち、あまり足を運ぶことが少なかったのですが、これはすごい。

もう、ひとつひとつの器が圧倒されるほどの存在感があり、正面から、ぐるりと回って背後から。少し腰をかがめて下から見たり、背伸びして上から覗いて見たり。

許す限り、あらゆる方向からじっくり観察させていただきました。

 

どの方向から見てもうっとりと見惚れてしまう。

 

回り込んで見られない作品にも、鏡を設置してくれていたり、または別方向から撮影された写真を一緒に展示してくれていましたので、それもありがたかった。

 

以下、少々、特に私の心に残ったことなどをつらつらと書いてゆきたいと思います。

 

器の影を楽しむ。

 

ラインティングされて、ほのかな灯りの中に浮かび上がるような、器たちの姿は神秘的な雰囲気をも醸し出していました。

光が当たって、できた影もぜひ、じっくり鑑賞してほしい。

 

器が非常に濃いブルーや緑の場合に、まるで海の底のような、深くて濃い影が落ちます。

その影自体が、まるで作品の一部のようにも感じれる美しい透明感に溢れています。器の模様が影の中に移りこんでいる場合や、色が混ざり合った万華鏡のような影が落ちていることも。

 

器それ自体も素晴らしかったのですが、私は「器の影」も楽しませてもらいました。

 

デッサンと見比べる。

 

とってもわかりやすいなと思ったのが、出来上がった作品と、それの元になった動植物のスケッチ、デザイン画等が並べて展示されていること!

こういう展示の方法って珍しい気がする。私はあんまり記憶にない。

 

作品の作られてゆく過程がわかりやすく、目で見ることができて、本当に楽しかったです。

パネルでいろいろ説明が書かれてあってもなかなか全部は読めないので、こうやって、ぱっと見てわかる形にしてもらえると、器に馴染みのない人でも楽しめると思います。

 

そして、ガレのスケッチはそもそもそれが「ボタニカルアート」としても成立してしまうくらい、非常に精緻でリアルなもの。

スケッチ自体も見ごたえ十分で、ガレの動植物への深い想いが込められているように思いました。

 

きのこ

 

一番最後に展示されていた「きのこ」

これは、大迫力でした!

最後の最後に、これが来るのか!とテンションが上がってしまいました。

 

残念なことは、この「きのこ」のポストカードは売れ切れになってしまっていたこと…。

私は観た展示の中で、一番目玉の作品、一番強烈に印象に残った作品のポストカードを買うようにしているので、これはちょっと悔しかった。

私が行った、前日にすべて売れてしまったらしい…。1日早ければ、買えたのに…。それだけが残念でした。

 

ミッドタウンの「浅野屋」に立ち寄って、お茶をして、翌朝のご飯を買って帰りました。

 

開催概要及びサントリー美術館アクセスと割引情報

サントリー美術館

2016年6月29日~8月28日まで開催 

 

所在地:東京ミッドタウン ガレリア3階

 

アクセス:

都営大江戸線 六本木駅出口8より直結

東京メトロ日比谷線 六本木駅より地下通路で直結

東京メトロ千代田線 乃木坂駅出口3より徒歩で約3分。

 

サントリー美術館公式ホームページに100円の割引クーポンあります。

受付でプリントするか携帯で提示すれば、使えます。

 

または「国立新美術館」「森美術館」の半券を提示すれば、割引になります。割引金額は展示によってそれぞれ異なる場合があるので、事前に確認が必要です

この3つの美術館は相互に割引サービスがありますので、美術館はしごをしたいときはとっても助かります。