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『LOGAN ローガン』/背負って生きろ。ウルヴァリン最後の爪痕。X-MENシリーズ最新作。【ネタバレあり】

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本日の映画は『ローガン』

予告を観ただけで泣きそうになっていたのですが、やっぱり泣きました(笑)

すっかり年老いて生きる意味さえ失ったウルヴァリンの姿は、彼の強さに魅せられてきた人々にとっては衝撃の大きいモノ。忘れていたけれど、スーパーヒーローだって衰えるのですよね。

シリーズ第一作が作られたのは2000年。

私は当時、ヒーローものにはいっさい興味がなかったのです。というよりもどこかでバカにしているところさえありました。子供向けでしょ、と。

その認識を改めさせられたのが本シリーズで、ヒーローたちの強さだけでなく異端であることの孤独、異端者への偏見、差別、迫害、そして衝突。シリアスな問題もしっかり描かれたストーリーに魅せられたのです。

ヒュー・ジャックマンを知ったのも本シリーズだったと記憶しています。今では好きな俳優さんの一人です。

本日は映画の日が公開初日。新宿ピカデリーにて鑑賞してまいりました。平日午後だったので半分くらいは空いてたかな。混むのは今週末かな^^

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『LOGAN ローガン』

基本情報

監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ヒュー・ジャックマン/パトリック・スチュワート/ダフネ・キーン
製作:2017年/アメリカ

ジェームズ・マンゴールドはウルヴァリンシリーズ第2作『ウルヴァリン:SAMURAI』でも監督を勤めています。X-MENシリーズのうち、この作品だけ未鑑賞なのですが、

  • 『17歳のカルテ』
  • 『アイデンティティ』
  • 『ニューヨークの恋人』
  • 『ウォーク・ザ・ライン君につづく道』など、

印象に残る作品を監督しています。

ヒュー・ジャックマンのイギリス紳士ぶりに心ときめいた『ニューヨークの恋人』もマンゴールド監督作品なんですね。アクションからラブコメ、伝記映画と多彩!

>>『ニューヨークの恋人』/愛は勇気を持って飛び降りること。ヒュー・ジャックマンの完全なるジェントルマンぶりは必見!

あらすじ

ミュータントの大半が死滅した2029年。長年の激闘で疲弊し、生きる目的も失ったローガンは、アメリカとメキシコの国境付近で雇われリムジン運転手として働き、老衰したプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアを匿いながら、ひっそりと暮らしていた。そんなある日、ローガンの前にガブリエラと名乗る女性が現れ、ローラという謎めいた少女をノースダコタまで連れて行ってほしいと頼む。組織に追われているローラを図らずも保護することになったローガンは、チャールズを伴い3人で逃避行を繰り広げることになるのだが……。引用:LOGAN ローガン : 作品情報 – 映画.com

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感想(ネタバレあり)

ヒーローが年老いていくことを、観客は想像することがあるだろうか?

少なくとも私にはなかった。

ヒーローはいつだって強く正しく、苦戦しても最後には勝つ。物語はいつも敵を倒して勝利で終わる。

物語の終わった後のこと、「ヒーローたちも老いて衰えていく」とは考えない。本作を観て「ヒーローもいずれは死ぬんだ」ということを改めて感じさせられました。

そして、世代を越えて受け継がれていく”確かなもの”がある。

年寄りが歩んできた道、築いてきたものは若い世代が引き継いでいってくれるのだという希望も強く感じさせてくれました。

全体を通して残酷なシーンも多く、人の温かさが容赦なく踏み潰されていく重苦しい展開で、特に思い入れのあるキャラクターの死は心が痛みました。

でも未来も感じさせてくれる終わり方なんです。

何より素晴らしかったのは本作で登場したローラという少女のミュータントの圧倒的な存在感わずか11歳ながら人生の哀しみを知り尽くしたような眼差しが印象的です。

このローラとの出会いがウルヴァリンの人生を大きく変えます。

過酷な人生を歩んできたウルヴァリンが人生の最後で見つけたもの。それは彼がもっとも欲しかったものであったに違いありません。だから、きっとこの作品はハッピーエンドなのだと思います。

老いていくヒーロー たち

▼衰えて治癒能力が失われつつあるウルヴァリン

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出典:http://eiga.com/movie/85859/gallery/2/

メキシコ国境に近い荒野の廃工場にウルヴァリンは住んでいる。

リムジンの運転手をしながら生活費を稼ぎ、ミュータントのキャリバンと共に、老いて90代の老人となったプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアの世話をしながら…。

くたびれて生気のないウルヴァリンのうつろな表情は、かつての荒々しい生命力に満ちていた不死身のウルヴァリンを知っている者からすればかなりショッキング。呼吸が荒く、苦しそうに咳をして、足を引きずりながら歩く。不死身の治癒能力が失われつつあるらしい…。

生きる意味をも見失ったローガンは「ミュータントであることを忘れないために」持っているアマダンチウム(※)の銃弾を使って、自ら命を絶つことさえ考えている。

※アマダンチウムはウルヴァリンの爪を作っている強度の高い金属で、体の中に埋め込まれています。

そしてアルツハイマー病に冒されたチャールズはその強大な力のコントロールを失いつつある。

▼力のコントロールが効かなくなったチャールズ。

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出典:http://eiga.com/movie/85859/

チャールズは交信を遮断するために、廃工場の大きなタンクの中で暮らしている。

頭脳明晰で冷静沈着で、ミュータントたちを守り、導いていたあのチャールズが…。

発作を抑えるための薬で意識が朦朧としており、意味の分からないことを大声でしゃべり続けるチャールズの姿を観た瞬間、思わず目をそらしたくなってしまった…。

ミュータントたちはほぼ死に絶え、新しいミュータントも生まれなくなっている。あの賑やかだった「恵まれし子らの学園」の仲間たちも今はもういないのだ。

3人は人目をしのび、ひっそりと暮らす。朽ち果てるのを待つかのように。

謎の少女ローラ

ウルヴァリンの日常に飛び込んできたのは謎の少女ローラ

演じているのはダフネ・キーンという新人子役。2005年生まれの12歳!

▼可愛いけれど、めっぽう強い!

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出典:http://eiga.com/movie/85859/gallery/7/

ウルヴァリンさえ思わず圧倒されるほどの目力の持ち主。画面に登場した瞬間、そこに佇んでいるだけで目を引く存在感があります。

表情も変えず、言葉も話さず、声を出すのは唸り声のみ、という難しい役なのですが、その鋭い眼光だけでいかにローラが孤独だったか、深い傷を負っているかが伝わってくるようでした。

ローラはガブリエラという女性に連れられて、”何か”から逃げようとしていました。

ガブリエラはウルヴァリンにカナダの国境まで連れて逃げて欲しいと依頼しますが、ガブリエラと接触した直後から謎の男がウルヴァリンの周囲に姿を見せ始める。

息をひそめるような暮らしは突如として終わりを迎えるのです。

▼執拗にローラを追いかけてくるドナルド・ピアーズ

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出典:http://eiga.com/movie/85859/gallery/6/

ピアーズは腕の一部が機械になっていて、サイボーグっぽい…。表情一つ変えずにキャリバンを拷問するなど、かなりな極悪人です。

そしてピアーズ率いる追手たちがローラの居所を突き止め、廃工場に押し掛けた時に見せたローラの強さといったら!!

ローラの手の甲から現れたのはアマダンチウムの爪。信じられないものを見るようなウルヴァリンの前で、ローラは容赦なく敵を切り裂き始める。

この時のアクションシーンの素晴らしいこと!

飛んだかと思えばぐるんと回転したり、まだ幼い体つきの折れそうに小さな体がくるくると宙を舞うのです。まるで野生の獣のような咆哮をあげながら、その体からは全身で怒りと憎しみが噴出しており、純粋な感情のままに屈強な男たちを切り裂いていく。

 果たしてローラは何者なのか?

その謎が明かされていく。

ミュータントたちを根絶した後、人間たちが秘密裏に進めてきた研究がありました。それはメキシコのトランシジェン遺伝子研究所で、自分たちの手でミュータントを作り出すこと。

ローラはそのトランシジェン研究所で生み出されたのです。ローガンの遺伝子を受け継いで…。

ガブリエラは研究所の看護師として働いており「必要がなくなった」として、「処分」されようとした子供たちを命がけで救おうとしていたのです。

ガブリエラは敵に殺されますが、ウルヴァリンは彼女が危険を犯して撮影した動画でローラが何者なのかを知ります。

「実の子ではないけれど、あの子を愛していた。」

命がけの必死のガブリエラのメッセージは、ウルヴァリンの心を動かします。

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まるで旅を楽しむ家族のようにも見える3人の逃避行

ローガンとチャールズ、ローラ、3人での逃避行。

仲間たちが待っており、ミュータントが危険ではない場所”エデン”に向かって。

それぞれの孤独を抱えて生きている3人がまるで疑似家族のように見えるのは、過酷な物語の中でほっとさせてくれる数少ないシーンでした。

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出典:http://eiga.com/movie/85859/gallery/5/

三人がまるで仲のいい家族みたいでほっとさせられました。ローラの子供らしさも見えてきます。

研究所の中しか知らなかったローラが、目に映る大都会の景色を食い入るように見つめる姿は初めて見せる年相応の表情だった。

ショーウィンドウの洋服にくぎ付けになったり、おしゃれなサングラス(←盗んだ)をかけたり、ごくごく普通の少女らしさも垣間見え始める。

ローラが口の端を少し上げた笑顔をチャールズに向けたのもこの街でだった。

それはローラがこの作品で初めて見せた笑顔

最初は野生動物みたいに見境がなく、善悪の区別もつかず、物を盗み、人に襲い掛かろうとしていたローラが、少しずつ変わっていく。人間らしさを身に着けていく。

『シェーン』という映画がとても印象的な使われ方をしていました。

ホテルの一室で短い休憩を取っているローラとチャールズが見ている映画です。

▼1953年製作の名作『シェーン』


シェーン [DVD]

「人は変われない。人を殺したら元には戻れない。たとえ正しくても殺人者としての烙印を押されて生きていく。」

ローラにとっては人生で初めて観る映画で、チャールズにとっても幼い頃に初めて観た映画です。

ローラはこの映画を見て「人を殺す」ということの意味について考えたのではないでしょうか。これまでは何も考えずに殺してきたけれど、決して戻ることのできない道を進み始めている、と。

子供の学びは早いけれど、ローラは驚異的なスピードで変わっていく。乾いた砂が水を吸い込むようにあらゆることを吸収しているのが伝わってくる。

別れ、そして未来へ続いていくもの

▼追手は執拗に追いかけてきて、大切なものを奪っていく。

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出典:http://eiga.com/movie/85859/gallery/3/

3人は道中で知り合った一家との束の間の楽しいひと時を過ごす。

ここで初めてローラは満面の笑みを見せる

心を許せる人がそばにいるということ、心安らげる場所があるということ。

ローラの人生にとってはこれもまた初めてのことだったに違いない。このひと時もまた、残虐な敵に踏みにじられてしまうのだけれど。

この一家のパパがドクター・ベントン(エリク・ラ・サル)だと気づいた時の私の喜び!『ER』大好きだったのですよ。

一連のミュータント研究を主導してきたのはザンダー・ライス博士。(観たことあると思ったら『ダウントン・アビー』に出演してました!)ローラにアマダンチウムを埋め込んだのも彼。

ウルヴァリンそっくりのX-24という殺戮マシーンを作り出し、「後天的には身に着かない狂暴性を元から植えつけた。」と命を道具としか思っていないような独善的な発言をを平然と言ってのける。

このライス博士とウルヴァリンの間には何やら因縁めいたものもあるらしい…。ウルヴァリンは博士の父によってアマダンチウムを埋め込まれたようだ。ここにも世代を越えた因縁があった。

▼逃避行の中で二人の間に徐々に絆が生まれていく。

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出典:http://eiga.com/movie/85859/gallery/4/

X-24によって恩人であるチャールズを失い、心身ともにボロボロのウルヴァリンをローラが守るように行動し始めるのも、微笑ましいものがあった。

一言も口をきかなかったローラが言葉を発し始める。話し始めるとマシンガンのようにまくしたてるのも面白かった。しかもスペイン語。のちに英語に変わったのは、そのあたりでローラが英語を理解した、というのだろうか?だとしたらとてつもなく賢い子だな、と思った。

「どうか生きのびて」

祈るような気持ちだったので、他にも逃げのびた子供たちが姿を現した時は嬉しかった。どことなく、こんな能力のメンバーが、かつていたかな、と思わせる子供もいて。世代を越えて受け継がれていくものがあることを改めて考えさせられました。

ウルヴァリンは死ぬとわかっていて、研究所で作られた薬を大量に自分に投与し、一時的にパワーアップして敵に向かっていく。

子供たちを救うために。

ミュータントの未来のために。

自分のことは顧みない。

ピアーズ一味とX-24との死闘で「チャンスを待て」とローラに声をかけるウルヴァリン。ウルヴァリンの言葉にうなづくローラ。二人はまさに親子だったと思う。

瀕死のウルヴァリンにローラは「パパ」と呼びかけ、ウルヴァリンはその言葉で「家族の温かさ」を生まれて初めて知る

それはチャールズが望んだことでもある。「あぁ。こんな感じだったのか。」一言を発してウルヴァリンは息絶える。人生の最期で彼は欲しかったものを手に入れたのですね。

「俺が愛する人はみんな死んでいく。」

作品の中でローラに向けてウルヴァリンが放った言葉です。

ローラを距離を置く意志を表明した言葉ですが、ローラに向かって「愛する人」という言葉を使うこと自体、ローラを愛し始めているということだと感じました。

反則的に素晴らしかったラストシーン

私が泣いたのはラストシーン。

ローラが映画『シェーン』のセリフでウルヴァリンの墓に向かって弔いの言葉をかけた後、十字架を「X(エックス)」の形に変えたところ。

一瞬、意味が分からなくて「ローラは何をするつもりなの?」と思ったのですが、あれは「X-MEN」のX(エックス)

この意味が分かった瞬間に泣きが入りました。

劇場からはすすり泣くような声が聞こえており、泣いていたのは私だけではありませんでした。魅せられ続けてきたウルヴァリンの最期、感極まるものがありました。

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まとめ

17年。1つの役を演じるのにはとても長い時間ですね。心から「お疲れ様でした」を言いたいです。

ヒュー・ジャックマンは今作がシリーズ最後となりますが、ローラを主人公にしたら、まだまだ続編が作れそうですね。子供たちがたどり着いたところがどんな場所だったのか、その後の暮らしぶりも気になるので観て見たいなぁ。

エンドロールの後に何かあるかと思って待っていましたが、特にサプライズはなかったです。

前作『アポカリプス』のエンドロールでは何者かがウルヴァリンのDNAらしきものを持ち去るところが描かれていましたが、あのシーンが本作の前日譚になっていた、というわけですね。

気になったこと。

出典:IMDB

ダフネ・キーン

両親ともに役者だそうです。

母親はスペインの女優マリア・フェルナンデス・アチェ。そのせいか、ダフネは劇中でも流暢なスペイン語を話していましたね。今後が楽しみな子役です^^

『背負って生きろ』

「人は変われない。人を殺したら戻れない。」という映画のセリフについて語るローラに向かってウルヴァリンが言った言葉。

「背負って生きろ。」

ウルヴァリンが背負って生きてきたものと同じものを背負って生きいかねばならないローラへの言葉。

自分の宿命に気付き始めた幼い少女へ覚悟を教えるような必死の響きがあって、とても印象的で、なので今回タイトルに使いました。

『自由の女神』

「(新しいミュータントが)自由の女神で待っている」とチャールズが言うシーンがありました。それに対し、ウルヴァリンは「それは過去の話だ」と返します。

『X-MEN2(2003年)』で「自由の女神」でのバトルシーンがあったのですよね。

なのでウルヴァリンはチャールズが過去の記憶と混同していると考えたのですが、実際はガブリエラとローラがいた「自由の女神」という名前のモーテルのことでした。モーテルの名前を観た瞬間のウルヴァリンのハッとするような表情が印象的でした。

おまけの話:最初にウルヴァリンを演じるはずだったのはだれ?

ヒュー・ジャックマンをウルヴァリン役に推薦したのはラッセル・クロウ

ウルヴァリン役のオファーを受けて断ったラッセルがヒュー・ジャックマンを代わりに推薦したのだそうです。

今となってはラッセル・クロウのウルヴァリンはまったく想像ができませんが(笑)

ちなみに最初に同役に決まっていたのはダグレイ・スコット。

『ミッションインポッシブル2』で悪役を演じた俳優さんですが、この方はジェームズ・ボンドの候補にも上がっていたそう。

世界的人気を誇る役柄を2度もぎりぎりのところで逃してしまったダグレイさん。人生の巡り合わせの難しさを感じさせられます。

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  • 『X-MEN』
  • 『X-MEN2』
  • 『X-MEN:ファイナル ディシジョン』
  • 『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』
  • 『ウルヴァリン:SAMURAI』
  • 『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』
  • 『X-MEN:フューチャー&パスト』
  • 『X-MEN:アポカリプス』

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