随分前に、東京のどこかでロシア料理を食べたことがあったのですが、そのお店がどこにあって何というお店なのかすっかり忘れていたのです。
誰と行ったのだったかも記憶があいまいなので、もう一度行ってみたいなぁと思いつつ、もう行けないなぁと思っていました。だが、しかし。
ある日、神保町を歩いていたら目の前にそのお店がありました( ̄△ ̄;)エッ・・?
人の記憶とはつくづく不思議なもので、普段忘れていても何かの刺激で急に蘇ってくることがある。私は視覚情報の刺激に反応しやすい。
その店の前を通りかかったとき、遠い記憶の向こう側に沈み込んで、曖昧だった店の外観がふわりと浮きあがってきました。
「あ、あった。」
すぐにその場でスマホを取りだし、食べログに掲載された内観写真やメニュー写真を確認すると、間違いありませんでした。
そんなわけで久しぶりに(7~8年ぶり?もっとかも)に訪れた神保町のろしあ亭のお話です。
↓いつもより少し贅沢に↓
神保町 ろしあ亭
オレンジ色の壁が温かい雰囲気を醸し出すお店。

マトリョーシカ。プーチンさんかな。

プーチンさんのカレンダー。うーん、いらんかも。

本日は「ニーナコース」(3,500円/一人)をオーダー。
コースは「アンナコース」「エレーナコース」等、女性の名前を冠したコースがいくつかあって、メイン料理が違ったり、パンじゃなくてピロシキがついてたりします。
予約する場合はコースでの予約が必要です。
ではお料理の紹介。
ザクスカ(前菜)
ロシア料理といえば「ザクスカ」。
前菜盛り合わせ。ウォッカとともにいただくのが定番らしい。

私はほぼ下戸なので、ウーロン茶とともに…。
あー!お酒が飲みたい!絶対人生損してると思います!!
▼ニシンの塩漬け。ちょっとすっぱい。

▼テリーヌ。

▼ケタのブリヌィ巻き。

名前だけ聞くと何のこっちゃと思いますが、「ブリヌィ」とはロシア風のパンケーキ のこと。

中にはサーモンのマリネ。このマリネのことを「ケタ」というらしい。サーモンのマリネとサワークリーム、野菜が一緒に包まれている。
ロシア風サラダ

赤いのはビーツが入っているから。
ほんのりといもの甘みが感じられるごくシンプルなポテトサラダで、たまねぎときゅうりが少々入っている。
ライ麦パン

グリビーヴスメターニュ
名前だけ聞いても、一体どんな食べ物なのか、皆目見当がつきませんが「壺焼きマッシュルームのクリーム煮」のこと。

横から見るとこんな感じ。食べると大きくなるあのキノコに似てる。

▼上のパンをはずすと、こんな感じ。

火傷しそうなほどアツアツな、マッシュ―ルームとホワイトアスパラガス のクリーム煮。パンにつけてもおいしい。
ボルシチ

北の大地の真っ赤なスープ!世界三大スープのひとつです。
ロシア料理だと思っていましたが、実はウクライナ料理。日本でいうところの「お味噌汁」みたいなごくごく一般的な料理で、各地方・各家庭によって味が異なる「おふくろの味」だそうです。
色が赤いのは「ビーツ」のせい。白いのはサワークリーム。しっかり煮込まれて野菜はとろとろ、お肉はほろほろ。サワークリームの酸味が加わると味が変化するのも楽しみつつ、大変おいしくいただきました。
この日はひじょーに寒かったので、先ほどの「 グリビーヴスメターニュ」とともに冷えた体を温めてくれました。
と、ちょっとここで豆知識。気になったので調べてみました。
世界三大スープとは?
- ロシアのボルシチ
- 中国のふかひれスープ
- タイのトムヤムクン
- フランスのブイヤベース など。
三大というけれども、必ずしも3つに限られるわけじゃないらしい。諸説あり。
帝政ロシア時代の白いビーフストロガノフ「グレーチカ添え」

「グレーチカ」って何ぞや?
また耳慣れない言葉が登場しましたが、そばの実のこと。
添えられているライスは米じゃなくて、そばなんですね!(※そばアレルギーのある人は、サフランライスに変えてくれます。)
一般的な白米と違って、もちもち感はありませんが、もともと雑穀米や麦ごはんが大好きなので、美味しく食べました!
ビーフストロガノフは赤のイメージが強いけれど、今回は白いビーストロガノフ。クリーミィでほのかに酸味らしきものがあって、おいしくいただきました。
デザート

レモン風味?ヨーグルト風味?のムースっぽいやつ。
ロシアンティと一緒に。

ろしあ亭 所在地・最寄駅・営業時間 基本情報
住所:東京都千代田区神田神保町1-13
最寄駅:都営地下鉄三田線・半蔵門線 神保町駅徒歩2分
営業時間:【ランチ】11:30~14:30/【ディナー】月~金/17:30~22:00 土~日/17:30~21:00