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Gotoトラベルキャンペーンを利用して、ねの湯対山荘にリピート宿泊してきました!
※現在、Gotoトラベルキャンペーンは全国で停止されています。
Gotoトラベルキャンペーンの影響で修善寺の温泉街には観光客がかなり戻ってきていました。2020年の梅雨の頃に訪れた時は悲しくなるほど閑散としていたのでそれに比べると賑やかでした。
▼過去のレポはこちらから読めます。
ねの湯の宿泊レポ一覧はこちら
今回が3度目の宿泊でしたが、何度泊まってもすばらしいと思える宿で今後もリピートしていきたい宿の1つです。
- 部屋でWifi利用できる
- 冷蔵庫に竹炭入りの水あり(無料)
- 和モダンのデザイナーズ旅館で女性に人気がある
コロナウィルスの感染対策で以下の対応が取られていました。
- チェックイン時の手指消毒・検温の実施
- 館内でのマスク着用
- マニキュア・アロマオイル・色浴衣の貸出停止
- 大浴場が22:00まで貸切予約制(それ以降はフリー入浴・人数制限あり)
- 大浴場の基礎コスメ・ドライヤーを撤去
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建築好きなら見ておきたい|熱海・起雲閣
宿に行く前に少し熱海に立ち寄って観光をしていくことに。訪れたのは建物好きにぜひオススメしたい「起雲閣(きうんかく)」です。
起雲閣の歴史は古く、1919年(大正8年)に別荘として築かれました。その後、1947年に旅館になり日本を代表する文豪(太宰治・志賀直哉・舟橋聖一など)や芸能人も宿泊する人気旅館として長く親しまれていました。
旅館としての営業を終えた後は熱海市の所有となり、今は人気の観光スポットになっています。広い日本庭園と和風建築、そして洋館と和と洋両方の建築を楽しめる場所です。
私は古い建築物や内装を見るのが好きなんです。和風でも洋風でもなんでも。だから姫路城や松本城のようなお城も好きだし、京都の神社仏閣も、ゴージャスなヨーロッパのお城や教会も大好きです。というわけで起雲閣にも何度も足を運んでいます。
▼鮮やかな群青色が美しい和室。いつ見ても吸い込まれるように深く、見入ってしまう。
▼ステンドグラスの美しい「玉姫」、どっしりとした暖炉が目を引く「金剛」、こんなお風呂に入ってみたい!「ローマ風浴室」など、見所がたくさんあります。とてもフォトジェニックなので写真をたくさん撮りたくなります・笑
さて、目の保養もできたし、修善寺に移動します!
ねの湯対山荘にリピート宿泊
また来てしまった大好きな温泉宿「ねの湯対山荘」。前回の再訪からほんの数ヶ月です。ねの湯は小さな宿で豪華な高級旅館ではありません。けれど、一歩足を踏み入れると、心が和んでほっと落ち着ける、そんな素敵な空間が広がっているんです。
今回一緒に訪れた友人もすぐに気に入ったようで喜んでくれました。自信を持って友人に薦められる宿はそれほど多くありませんが、ねの湯はそのひとつ。部屋・食事・お湯・人、すべてがすばらしいのです。
▼フロントとロビー。コロナウィルス対策として手指消毒と検温を行います。その後チェックイン手続きを。かつてはアロマオイルやマニキュアのレンタルサービスもあったのですが、コロナ禍で停止されていました。
▼土産物スペースは小さいながら上品な小物類や伊豆の名産品などが置かれてあります。夕食に出た修善寺名物の黒米(くろまい)がおいしくて自宅でも食べたかったので購入しました。一角にはセルフサービスのコーヒーと紅茶があります。部屋に持ち帰って飲むこともできます。観光スポットの紹介冊子や割引券もありますので使えるものがないかぜひチェックしておきましょう。
▼敷地は狭いながらも小さな中庭があります。小さい空間もうまく活用して広さを感じさせる工夫があちこちにあります。
▼ちょっとしたスペースに休憩スペースがあります。とても居心地がいいですよ。マッサージチェアは無料です。
▼宿のさまざまな場所にそっと置かれた小さな植物たちがとてもかわいらしい。女性に人気があるのがわかります。
宿泊した部屋「の」はシンプルな和室
今回宿泊したのは「の」。以前宿泊したメゾネットタイプ、ツインルームと比べるとかなりシンプル。懐かしい感じのする和室です。公式サイトによると、創業60年余りの歴史のあるお部屋とのこと。リノベされて現在のようになる前はねの湯はこんな感じの和風旅館だったのかもしれないですね。
▼明るく光の差し込む広縁と、昔懐かしい気持ちがする座鏡、テレビ。広くはないけれど、必要なものはすべて揃っています。
▼竹炭入りの水とお茶セット。
▼洗面台。基礎コスメはPOLAのアロマエッセシリーズ。
▼レトロな雰囲気のタイル張りの内風呂とトイレ。内風呂にもアロマエッセのシャンプー類がありました。内風呂も天然温泉です。
▼コットン、ヘアブラシ、歯磨き、浴衣、タオルなど。必要なものは揃っているので手ぶら来てもで大丈夫です。
▼スリッパにつけるクリップ。手作り感があってかわいいんです。鍵は丸みのある心なごむデザイン。鍵は1つです。以前はチェックイン時にお茶のサービスがあったのですがコロナ禍で停止されていました。ちょうど小腹が空いていたのでチェックインしてすぐお茶を入れて、伊豆名物のお菓子・逢初(あいぞめ)をいただきました。
▼コロナ禍での新しい旅館様式についての注意書き。細かくルールが設定されています。宿泊客も制約が増えて不便な部分はありますが、これに加えて今までよりも消毒や清掃に力を入れているはず。対応するスタッフは本当に大変だと思います。。
大浴場|f分の1の揺らぎが心地いい
ねの湯対山荘の魅力といえばお風呂です。特別な工夫があります。
不思議な居心地のよさに包まれてほっと癒しの時間を過ごすことができる大浴場へ。コロナ禍の影響で、貸切制(22:00〜はフリー入浴可。人数制限あり)
密を避けるために脱衣かごが減らされ、ドライヤー・基礎コスメは撤去されていました。
ねの湯のお風呂に施された特別な工夫。それは「f分の1の揺らぎ」です。この揺らぎは人間の自律神経を整え、リラクゼーション効果があるとされています。浴槽に入ると水面が揺らぎ、光が反射してゆらめきに包まれるような感覚になります。
最初にねの湯に泊まった時、色々あってとても疲れていたんです。でも揺らめきを感じながらじっと静かに温かいお湯につかっていると、頭の芯からスーッと疲れが抜けていくように感じました。「またこのお風呂に入りたい。」あの時そう思ったことをよく覚えています。
本当に癒されるからぜひ入ってみてほしい。他では味わえないねの湯さんならではの魅力です。
内風呂も素敵なのですが、露天風呂もいいんです。洞窟のような雰囲気の半露天で、壁や床は檜、浴槽は伊豆石。温かみにあふれたお風呂です。広さはありませんが、縦長で奥に小さな庭があり奥行きを感じさせる作りになっていてとても落ち着く空間です。
▼シャンプー類は客室と同じ。POLAのアロマエッセシリーズ。
夕食|修善寺名物「黒米」がおいしい
温泉を堪能したら夕食です。夕食の時間は20分刻みで3つの時間から選ぶことができましたが、私たちはチェックインが少し遅かったので一番遅い時間帯になりました。場所は個室食事処にて。完全個室ではなく上の部分がつながっているタイプなので少し隣の声が気になることがあります。
- 18:00~
- 18:20~
- 18:40~ ◎
以前訪れた時はコロナウィルス対策の一環としてお料理は一気出しのスタイルでした。今回は一品ずつ出していくスタイルに変わっていました。(元に戻った感じです)
▼最初はこんな感じでテーブルがセットされていました。
▼本日のお品書き
▼お酒は飲めないのでオレンジジュース「きよみしぼり」をオーダー。そういえば前回も同じものを注文したなと運ばれてきてから気づきました。さっぱりとした味わいで美味しいです。
▼アップで。ねの湯さんのお料理は味だけでなく盛り付けも好き。可憐さとかわいらしさがあって見ていて楽しいです。
【先付】子持昆布菊花酒盗和え
【前菜】秋刀魚一夜干し・はじかみ・うずら柿見立て・いちょう芋・川海老唐揚げ・のし鳥松風・衣かつぎ南部焼き・紅葉麩・そば松風・蟹衣田巻き・塩煮銀杏
▼先付けは子持ち昆布の酒盗和え。酒盗はあまり得意ではないのですがこれは食べやすかったです。前菜は秋らしい細工が美しいです。もみじ麩、イチョウはさつまいも、柿の実はうずらの卵を色付けしたもの。ちなみに松葉は「そば」を揚げたもの!本物の松葉だと思って食べずに残す人がいるので事前に伝えておくのだそう(スタッフさん談)。塩煮銀杏はシンプルな味ですがとてもおいしかったです!
▼こちらはお造りです。あまご、マグロ、えび、ホタテ、タイ(←たぶん)。相模湾で獲れた新鮮なお刺身。
【造り】本日の相模湾の恵み
▼こちらはお品書きには書かれていない一品。松茸ごはんととろろ。一口だけですが今が旬の高級食材を。半分はそのまま、残りをとろろごはんでいただきました。
▼酢の物も最初から並んでいました。
【酢の物】牡蠣幽庵焼き土佐酢掛け
牡蠣の幽庵焼きに土佐酢をかけたもの。もみじは人参です。牡蠣のつぶは大きくてぷりぷり。酸っぱすぎないまろやかなお味です。
▼続いては椀。ここからは一品ずつ運ばれてきます。
【椀】鳥つみれ松茸土瓶蒸し柚子胡椒
ふたを開けると湯気とともにゆずの香りがふわっと立ち上ります。鳥のつみれ、えび、ねぎ、キノコなどのお野菜、そして旬の松茸。さっぱりした出汁もおいしくアツアツです。
▼蒸し物はねの湯さんの名物料理!
【蒸し物】名物マスカルポーネ茶碗蒸し
マスカルポーネチーズの茶碗蒸し。チーズ・ベーコン・トマトといった具材の「洋」とお出汁の「和」が見事に調和した、ここでしか食べられない逸品。食べるのは今回が3回目だけどやっぱり独特でおいしい!
▼お次は台の物。メインのお肉が登場です♪
【台の物】静岡牛ロースの竹筒蒸し
いい感じにサシの入った見るからに柔らかそうな静岡牛ロース。たっぷりの地元産のお野菜はとても彩りがきれい。こちらの器の下部には空洞があり、そこに袋に入った石灰が入っています。空洞にお湯を注ぐと沸騰して蒸し焼きになるというお料理です。お湯を入れるとすぐにもうもうと湯気が立ち上がります。
▼出来上がり。蒸し焼きなのでとってもヘルシーですよね。塩ダレでさっぱりといただきます。
▼お次は煮物です。
【煮物】甘鯛修善寺蒸し
トロトロのなす、湯葉、その上に甘鯛と大根おろし。唐辛子がピリッといいアクセントになっています。散らされた菊の花もきれい。お蕎麦は修善寺名物の黒米のそばです。このお蕎麦がしっかりとした歯ごたえでとてもおいしかった!普通のお蕎麦よりもずっとコシが強い感じ。
▼最後にごはん。ごはんは修善寺名物の黒米(くろまい)です。
【香の物】シャキシャキキャベツ 胡瓜 辛子味噌
【留め椀】若布 万能葱
【御飯】美肌黒米御飯
見た目は赤飯に似ています。普通のお米よりもタンパク質、ビタミンが多く含まれていてこの地方では薬膳として食べられているそうです。アンチエイジングにも効果があるとか。
▼最後にデザート。
【デザート】胡麻豆乳プリン ぜんざい 栗甘露煮 マロンケーキ ブドウ リンゴ
ごま豆乳プリンの上にはたっぷりと小豆がかけらていて、あんこ好きの私には嬉しい一品でした。柿、ぶどうなど秋のフルーツと栗のデザート。どれもおいしい。
この日もすべての料理がおいしく、また見た目もとてもかわいらしくて大満足でした。「あぁ、また来たいな。」そう思わせてくれる料理でした。
▼部屋に戻ると布団を敷いていてくれました。22時以降は予約制ではなくフリー入浴が可能になります(ただし、人数制限あり)ので、お風呂に足を運び、布団に寝っ転がって漫画読んだり、おしゃべりしたり。
朝食|わさび飯がおいしすぎる
さて、朝ごはんです。開始時間は7:30~から15分刻みで。朝食の時間もかなり埋まっており、7:30〜と8:15〜のみになっていました。一番遅い時間でお願いします。
- 7:30~
- 7:45~
- 8:00~
- 8:15~◎
時間になったら個室食事処に向かいます。席に着いたら料理はほぼ並んでいる状態でした。スタッフさんがお味噌汁の鍋に着火してくれます。このお味噌汁が具沢山でおいしいんですよね〜。
わさび飯がおいしいんです!
地元の本わさびをすりおろし、炊きたてのご飯に乗せ、さらにかつおぶしを乗せて醤油をひとたらしでわさび飯が完成。チューブのわさびとはまったく異なる香りと程よい辛さ(乗せすぎると涙出ますけど・笑)。おかずなしでご飯だけワシワシ食べたくなるおいしさ。
▼お味噌汁は蟹入り。カニのお出汁がしっかり出ていておいしいですよ。ネギや人参、ブロッコリー(ロマネスコ)など具だくさん。(苦手なしいたけだけ残しました。)
▼今まではアジの干物でしたが今回はシャケ。その横には紫蘇巻きラッキョウやもろみ、かまぼこ、わさび漬け、タクワンが並びます。
まだまだおかずが並びます。
温泉旅館の朝食は手の込んだお料理がちょこちょこたくさん並ぶのが大好き。自宅でやろうとすると大変ですからね・笑
▼明太子が乗っけられたイカそうめん、わかめたっぷりの野菜サラダはごまドレッシングで。桜海老としらすに大根おろしを乗せたもの、納豆の岩のりのせ。ごはんが進みまくりです。
▼お出汁をたっぷり吸ったがんもどきの煮物。ふわふわでおいしい。だし巻き卵、ほうれん草のおひたし、梅干しで和えたごぼう。デザートのヨーグルトにはブルーベリーがゴロゴロと。
わさび飯、おいしすぎておかわりをいただきました。
昨夜の夕食に続き、朝食もすばらしかったです。
ねの湯対山荘に宿泊した感想・まとめ
コロナ禍ではありますが、 Gotoトラベルキャンペーンの影響もあり修善寺の温泉街に観光客が増えていました。ねの湯も満室だったのではないかな。スタッフさんが忙しそうに働いている様子を見ると、ほっとする思いでした。
ストレスを抱えている人が増えているのか、世の中がなんとなくギスギスしていているように感じます。けれど温かいお湯とおいしいご飯、優しい心遣いとおもてなしに触れると、スーッと心が晴れていくようでした。
旅行=不要不急=今行かなくていい、という意見もあります。けれど不要不急なものが日々の暮らしの癒しになったり拠り所や生きがいになることもあります。
そして誰かにとって不要不急なことでも他の誰かの生活の糧だったりします。まだまだ厳しい状況が続きますが、ネガティブな感情に流されすぎないようにしたいと思いました。
ねの湯対山荘の宿泊予約について
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